EmbarcaderoはSubversionのサポートやPHP IDE、新しいモデリングダイアグラムといったRAD Studio XEに追加される新機能のビデオプレビューを公開した。今後、最適化や自動化機能、クラウドのサポートなどのビデオプレビューが公開される予定だ。
RAD Studio 2010はDelphi、C++ Builder、Delphi Prism(ネイティブWindowsアプリケーション及び.NETアプリケーション用)という3つのIDEからなっている。次のバージョンはRAD Studio XEと呼ばれ、さらにPHP用のIDEが追加される予定だ。
このビデオプレビューでは、RAD Studio XEの新機能として次のようなものが紹介されている。
- Subversion –Delphi、C++ Builder、Delphi PrismにSubversionが統合される。
- Beyond Compare –ファイル比較ツール。
- RadPHP –コンポーネントライブラリ、デバッガ、プロファイラ、ヴィジュアルデザイナからPHPコードを自動生成する機能をもったPHP IDE。
- Modeling –RAD Studio XEには系図とシーケンス図が新たに追加される。系図は型の階層をすばやく参照することを可能にする。シーケンス図はコードのリバースエンジニアリングによってメソッド内の動きを表示し、 オブジェクトとメッセージの交換を可視化する。
RAD Studioロードマップでは現在計画中、もしくは進行中のいくつかのプロジェクトについて述べられているが、はっきりとしたマイルストーンはないようだ。
- “Fulcrum” – Windowsで開発してMac OS Xにアプリケーションを展開するといったことを可能にする、クロスプラットフォーム開発をテーマとしたプロジェクト。
- “Wheelhouse” – Linuxをサポートするためのクロスプラットフォームの拡張をテーマとしたプロジェクト。
- 64ビットコンパイラ – 64ビットコンパイラは2011年上半期にリリースされる予定である。
- “Commodore” – DelphiとC++Buidlerの64ビット開発をテーマとしたプロジェクト。
- プロジェクト2011 – Delphi Prism内でVisual Studio 2010とMonoDevelopをサポートすることをテーマとしたプロジェクト。