Oracle は、Oracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE) のアップデート版をリリースしたばかりだ。このアップデートは、最近リリースされた Eclipse 3.6すなわち "Helios"に同期してリリースしたものである。
Eclipse Packの起源は、以前の BEA WebLogic Workshop IDE で、-今は、 Oracle Workshop for WebLogicと呼ばれ- Eclipseがベースである。このIDEは、 Eclipseから WebLogicに繋ぐ最も便利な方法を提供しているが、主流のEclipse のリリースに対して、しばしば2ないし3のメジャーなリリースをしている。 Enterprise Packは、Eclipse Web Tools Platform (WTP)の統合、データベースそしてサーバー アダプタが一緒になっており、それらが Studio IDEから独立して使うことができる。
"Helios"への順守は別として、多くの Java EE 6の仕様 (2009年の11月にリリースされた)をサポートしており、例えば、 JSF 2.0, Servlet 3.0, JPA 2.0そしてEJB 3.1が含まれている。
アップデートは、管理者に多くのものを提供する。 Eclipse内でサーバー管理できる機能を持っていて、WebLogicへのサポートを強化している。更に、 OEPEは、WebLogic Scripting Tool (WLST)をサポートしており、これは、 Python / Jythonベースのスクリプト環境で WebLogicサーバを管理するのに使う。 WLSTスクリプトを書いて、コード補完やデバッグツールのようなIDEの良いものを利用して、最後にスクリプトを実行できる、これらすべてがIDE内で、できるのである。コード補完を使って環境精査できる他に、JMX MBean ナビゲータを使って、 MBeanのプロパティを可視化したり、 WLSTスクリプトからそれらを参照できる。
新リリースは、 Oracleのデータグリッド製品 Oracle Coherence とうまく連携する。 Coherenceにより、ユーザは、サーバの構成を跨いで、インメモリのキャッシュをデプロイできる。このサポートとともに、基盤である標準のEclipseのインストールに多くの小さな変更がある:ユーザは、Coherenceグリッドを起動して、デバッグし、管理できる。このリリースには、事を簡単にするための起動設定が含まれている。典型的には、Coherenceグリッド製品には、非常に様々な構成があり、例えば、開発者の開発マシンとは、異なった構成である。構成には、コードの複製が要ることから、保守が面倒なものになる。Coherence では、起動時に、ある程度の構成箇所をオーバーライドできる-典型的には、環境設定を介して。IDEによって、構成を簡単にオーバーライドできる。
バンドルには、他に2,3の小さなうれしいフィーチャがある。WebLogic Server Web Services のアノテーションの編集をサポートしているので、ウィザードを使って、データ バインディングを設定できる。開発者は、ウィザード、スキーマ検証そして、コンテキスト対応のヘルプを使って、IDEによって、ビジュアルに JDBC DataSourceを設定できる。最後に、このリリースは、IDE内からOracle GlassFish Server を使うことができる、堅牢なサポートがある。