JBossは、JMS (Java Message Service) APIを実装した主要なエンタープライズメッセージングサーバに対するメッセージングスループットのベンチマーク結果を公開した。その結果はHornetQが他のプロダクトと比べてパフォーマンスに優れていることを示している。
このベンチマークは一般的なメッセージングのユースケースをカバーしており、軽量な publish/subscribe メッセージング、永続的な point-to-point メッセージングの両方を含んでいる。ベンチマークにおいては、ベンダーがドキュメントにおいて特別なパフォーマンスチューニングを推奨していたり、そのデフォルト設定がJMS仕様に準拠していない場合を除いて、各システムのデフォルト設定が使われた。
プロプライエタリなメッセージングシステムのライセンスには、ベンチマーク結果をとることを禁止しているものがあり、そうしたシステムの結果は匿名で公開された。結果には複数のプロプライエタリなシステムがあるため、どの結果がどのプロプライエタリなシステムであるか推測できないようになっている。匿名にされていないメッセージングシステムについては、以下のバージョンが使われた。
- HornetQ 2.1.1 final
- ActiveMQ 5.3.2 GA
- SwiftMQ 7.6
- OpenMQ 4.4
各種シナリオにおいて、ベンチマーク結果 [PDF] はHornetQが他のソリューションよりもパフォーマンスに優れていることを示した。
12バイトのメッセージを使った軽量な publish/subscribe メッセージングについては、HornetQが明らかに一番だという非常に幅広い結果が得られました。1 kiB以上のメッセージを使った publish/subscribe メッセージングについては、いくつかのシステムが 1 Gib/s ネットワークがI/O限界となって飽和しているようで、約100k メッセージ/秒という同様の結果が得られました。ネットワークを飽和させることのできないシステムもありました。興味深いことに、結果が高ければ高いほど、より高速な10 Gib/sネットワークと釣り合うようでした。永続的なメッセージングについても、HornetQがパフォーマンスリーダーであるという幅広い結果が得られました。
今年の初めに、専門家のベンチマークによって、HornetQはActiveMQよりも高速であることが示されたことは注目に値する。これは主に、Linuxでの動作時にAIOを利用するよう特別に調整したジャーナルを実装したおかげだ。