Expression Blend 4 SP 1 では Adobe の FXG ファイルを読み込むことが可能になり,Flash UI コンポーネントを利用した Explession アプリケーション開発が実現されている。
FXG は Flash で使用される,XMLベースのグラフィック交換フォーマットである。グラフィックとテキストプリミティブを格納することができ,Flash Player のレンダリングモデルに準拠する。FXG は Adobe の各種アプリケーション間で交換可能なグラフィックフォーマットとして考案されたものだ。大部分は SVG 仕様に準拠しているが,特にレンダリングに関する部分でいくつか差異がある。
FXG におけるシンボル(symbol)は,グラフィック要素のコンテナだ。FXG 2.0 仕様によると,FXG ではすべての種類の UI コンポーネントを定義する共通的な解法として Path 要素が提供される一方で,Rectangle (矩形) や Ellipse (楕円)のような構成済のコンポーネントも用意されている。
Expression Blend 4 SP 1 には Adobe FXG Import アドインが含まれていて,FXG のシンボルを Express Blend で UserControls として利用可能になっている。つまり,Flash アプリケーション向けに作成された UI コンポーネントを利用できるのだ。コンポーネントツールボックスの作成に対する投資を行っている企業にとって,これは魅力的なものだろう。
Expression Blend 4 SP1 には,さらに Windows Phone 開発のサポートが追加された。これで Windows Phone のアプリケーションとして,新たに Flash コンポーネントが加わることになる。
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