Windows Communication Foundation (WCF) のプログラム マネージャであるGlenn Block氏は、 “WCF、Webに向かって進化中” と題するオンライン ウェビナーで、サービス指向のアプリケーションを作るための?Microsoftのフレームワークは、思いっきりリファクタリングされ、新しいアーキテクチャは、HTTPが中心になる、と語った。
氏は、オンライン セッションの始めに、業界の現在の動向をまとめた。
- クラウドベースのコンピューティングに移る
- SOAPからの移行
- あらゆるデバイス上で走るブラウザへシフトする
- RESTの採用が増加する
- OAuth, WebSockets のような新生の標準
現行のWCFのアーキテクチャは、このスライドに見られるように、ほとんどSOAPをベースにしている、と彼は言う。
多くのタイプのサービスに通信できる一方で、現行のWCFアーキテクチャは、複雑で、スケーラビティがあまりない。そこで次のスライドに示されるようにHTTPベースのサービス間で、より単純な通信にしたいと考えている。
HTTPは、.NET 3.5で導入され、HTTPを介してアクセスできるサービスを生成できるが、「HTTPが提供しなければならないすべてに、アクセスできるわけではない。そして大変フラットなモデルでRPC指向である。一方Webはそうではない。Webは、リソースの大変豊富なセットです」と氏は言う。
WCFは、HTTPリクエストとレスポンスを前処理するためのヘルパーAPIを持っており、引数のパースや操作をすべて行い、更に処理するために、後で転送できるオブジェクトのHTTP情報を暗号化する。これによって、ユーザが望むなら、ユーザはHTTP内部を直接処理する必要がなくなる。このフィーチャは、またJSON、 Atom、Odataなどのデータ フォーマットのメディア-タイプ フォーマッターとしてのプラグイン機能を提供する。WCFは、そのままで、これらのいくつかをサポートするが、ユーザは、独自のフォーマッターを追加することができる。
新しいWCFは、すでに作られていて、Block氏は、それを使ってサンプルコードをデモしたが、フィーチャセットとWCFがどうようになるかは、まだ確定していない、と話した。Microsoftは、近い将来CodePlexでフレームワークの最初のバージョンを公開予定で、コミュニティがテストし、フィードバックできるので、それによってWCFの将来が決まって行く。PDC 2010でもっと詳しい話が聞ける。