本日、NoSQL Membase Serverがパブリックリリースされた。
それと同時に、MemcachedとMembaseを開発しているNorthScale Inc.は社名をMembase Inc.に変更し、この新製品に注力していくことを示した。
Membase ServerについてはInfoQですでに紹介しているため、ここでは最も重要なところとリリース自体に焦点を当てることにする。
オープンソースのMembase Serverは、広く利用されているMemcachedの分散キャッシュインフラストラクチャに基づいて(同じチームによって開発された)、Memcached APIのスーパーセットを提供し、永続ストレージを追加したMemcachedの完全互換品および拡張として利用可能なものだ。
1ノード当たり999ドルからの年間製品使用料を支払うことで、membase.comからMembase ServerのEnterprise Editionを利用することができる。この使用料にはサーバライセンスとメンテナンスとアップグレードリリース、プロダクトサポートのためmembase networkへのアクセスが含まれている。
membase.orgからはフリーでMembase ServerのCommunity Editionを利用することができる。開発者はこれを自由に試して、バグや修正、拡張をコントリビュートすることができる。
Membase Serverの主要機能は次のとおりだ。
- memcachedとの完全互換
- スキーマフリーのキー/バリューストレージ
- クラスタのクイックセットアップ、単一REST呼び出しやWeb-UIによるクラスタへのノード追加
- 疑似決定性の低遅延および高持続スループット
- auto-shardingによるスケールアウトの実現
- ゼロダウンタイムおよび持続スループットを備えたノードの追加/削除およびソフトウェアアップグレード
- 全文検索やデータ解析、アーカイブなどのための拡張可能なプラグインシステム
Membaseは技術教育およびトレーニングのためのローカルコミュニティMembase meetupsの後援についても発表した。最初のmeetupは2010年10月28日18時に、ZyngaのSan Franciscoオフィスで開かれ、MembaseオープンソースプロジェクトのリーダーらとZyngaからのスピーカーが登場する予定だ。
現在、Membaseの主要な製品ユーザには、Zynga、NHN、Logglyがいる。またHerokuやRightScaleといったPaaSプロバイダがMembaseインテグレーションを提供している。