今日、SpringOne 2GX 開発者カンファレンスで、VMwareは、Googleと一緒に、Spring Roo をGoogle Web Toolkit に対応させ、Spring Insight を Google Speed Tracerに統合し、Google Plugin for Eclipse を SpringSource Tool Suite に組み込むことによって、 Javaベースのクラウド開発を前進させることを目的にした協働プロジェクトの成果を2010年の11月の早い時期に、「一般リリース」すると公表した。
Google とVMWareのパートナーシップが 始めてアナウンス されてからちょうど5ヶ月経って、このマイルストーンは、両社が言うところの一連の「エンタープライズ ソフトウェアの開発者があらゆるデバイス上のあらゆるクラウド環境内で、もっと効率よく、アプリケーションを開発、デプロイそして管理できるようにする、技術の協働作業」の最初の成果を意味している。
リリースの中核は、生産性向上ツールセットであるSpring Roo 内で、Google Web Toolkit (GWT)を完全にサポートすることである。最近 InfoQが取り上げたように、開発者は、Rooの軽量、高速アプリケーション開発スタックを利用して、GWT webアプリケーションを開発、作成そして改善に必要な仕事の多くをかなり自動化して、加速できる。
これを一段上げるのが、Google Plugin for Eclipseの統合で、GWT中心のEclipseツール群と Google App Engineサポートを提供する。これとEclipseベースの SpringSource Tool Suite によって、高度なツール群がweb開発者の手に入ることになる。 GWT ブログで言われているように、この組み合わせによって「開発者は、大規模なwebベースのエンタープライズ アプリケーションを作成し、メンテするのが簡単になる。以前は、デスクトップやサーバ ソリューションを開発する時にしか使えなかったツールを最先端のwebアプリケーションの開発に使うことができる。」
Watch Rooの創業者である Ben Alex 氏は、その機能をデモしている(InfoQで彼の単独インタビュー が見れる)。Googleは、簡単なウォークスルー によって、GWT, Roo, STS, そして Google Pluginを紹介している。
また、今度のリリースの重要なものに、VmwareのSpring Insight、パフォーマンス トレース技術がGoogleのSpeed Tracerと統合されて、 Spring と GWTを使って、作られたクラウド アプリケーションのパフォーマンスを完全に可視化できるようになる。 Speed Tracerによって、開発者は、ブラウザのプロセス内でどこでCPU時間が食われているかを見つけることができる。一方、 Insightは、サーバを通しての一往復で、リクエストが刻む各ステップが見える、詳細な時間付きの「バックエンド」のビューを提供する。この統合で、これらの情報が一つに合体したダッシュボードで一緒に見ることができる。注目すべき明らかな欠点の1つが、現在のところInsightが SpringSource tc Serverアプリケーション サーバに強く結合していることである。しかしDustin Mallory 氏が この制約を回避する方法を提供しているようである。
次のステップと来る計画は、明らかにモバイルwebアプリケーション技術を中心としたものになる。Googleの開発ツールの製品マネージャーである Brad Abrams said 氏は、次のように言っている。
前進を続けながら、 VMWare と Googleの両チームは、モバイルwebアプリケーションの世界でやりとげることができた大きな進歩に興奮してます。今日、見られるように、現在の多くの技術により、モバイル ブラウザをターゲットに、最適化したwebアプリケーションを作ることが可能です。より長期的には、我々が目指しているのは、モバイルのベスト プラクティス、スタイル付きUI、そしてアプリケーション キャッシュ、ローカルな データベース ストレージ、そして地理位置情報のようなHTML5のフィーチャを組み合わせて、開発者とエンドユーザーのエクスペリエンスを第一級なものにすることです。
InfoQのRyan Slobojanが昨日、Abrams氏に行ったインタビューでこのアナウンス、ツール類そしてもっと多くのことを語っているのを見て欲しい。