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HTML5 vs. Flash: Adobeの立ち位置はどこか?

原文(投稿日:2010/11/13)へのリンク

昨年、AdobeはHTML5を受け入れて、製品戦略に取り込むかのように見えた。Adobe開発者カンファレンス(MAX)において、Lee Brimelow氏は彼の会社のHTML5に対する計画、特にFlashやFlexのように競合するプラットフォームについて明確にすることを試みた。

Adobe Illustratorは、最近、HTML5アドインを手にした会社の主要な製品のひとつである。このアドインは、基本的なHTML5とCSS3をサポートし、SVGの能力を拡張、開発者のWebとデバイスの両方のコンテンツの設計を手助けする機能を提供する。

HTML5 Pack for Illustratorは、最新のHTML5、CSS3、SVC、Canvasを容易に複数画面で編集できる機能をユーザーに提供します。SVGとCanvasの拡張はまた、対話型のWebコンテンツ開発も簡単にします。… またユーザーは、データ駆動型ウェブワークフローとデザイナーから渡されたIllustratorデータのアピアランスパネルからエクスポートした流線型ウェブページスタイルのCSS3の開発者向けツールによるマップアートワーク属性によってウェブウィジェットも生成することができます。

同じ時期にDreamweaver CS5は、最初にアドオン、後に11.0.3アップデートの一部としてHTML5をサポートした。このアップデートでは、最新のブラウザでサポートされている、新しいHTML5構造化要素と多くのCSS3プロパティをネイティブサポートしている。このアップデートのさらなる機能としては、開発中のページがデスクトップ、タブレットデバイス、携帯電話といった3つの異なるデバイスの画面解像度でどのように見えるかを確認できるマルチスクリーンプレビューパネルがある。マルチスクリーンプレビューパネルは、CSS3メディアクエリを使用して、対象となるそれぞれのデバイスに異なるスタイルシートを適用できるため、同じページをそれぞれのオーディエンスに最適な方法で描画することができる。

またInfoQは、Adobe MAXにおいて同社のHTML5アニメーションのIDEプレビューについてレポートした。.IDEは、コードネームEdgeと呼ばれており、アニメーションのプレビューはDreamweaverのようにWebKitの描画エンジンを使用して、ソースコードの編集モードを提供している。EdgeのUIは、Flash開発者になじみのあるAdobeの他のツールと同じ方針で作られている。Edgeは、変換にjQueryとCSSを使用しておりデモからは、Edgeは、jQuery UIとjQueryを緩和するプラグインにも見える。

Adobe MAXにおいて、プラットフォームエバンジェリストのLee Brimelow氏は1時間にわたるプレゼンテーションで彼の会社は、FlashとFlexとHTML5との関係をどう理解するのかについて明らかにした。

Lee氏は、Appleと討論するAdobeの位置づけについて解説することから始めた。彼曰く、iPhoneがFlashなしでリリースされたとき、大きな問題ではなかったし、彼はこの選択をしたいくつかの主張について理解することができた。しかし、iPadがFlashなしでリリースされたときは大きく失望した。これはまた、「そのための動機があった」と理解することができた。彼自身の話で、Lee氏は、サードパーティ製の開発ツールが許可されないという新しいiPhoneのライセンス規約バージョン3.3.1がリリースされたとき、いかに失望したかを明らかにした。これは、AdobeがFlashからiPhoneにエクスポートできる機能を持つCS5をリリースしようとしている前の週に発表された。彼のこの部分のプレゼンテーションでは、Lee氏は次のように述べた。「HTML5は、Flashの競合っや置き換えにはならない…ブラウザの標準ですべてができるが、もしそれを超えたことがやりたい場合はFlashがいる。」

Lee氏によれば、「HTMLはWebの基礎であるため、それに反対することはできない。」しかし、HTML5はまだ早すぎるため、「60%のユーザはHTML5のコンテンツを見ることができない。」彼は続けて、ブラウザのマーケットシェアデータによると、HTML5の主要なアイディアは、広く有効になっていないと主張した。

いくつかのHTML5と誤って呼ばれるいくつかのことと、彼自身の定義を提供した後、Lee氏はAdobeがHTML5のツールとWeb開発スキルの本質からFlash開発者までもがHTML5の学習をするための多額の投資をしていると言明した。

ビデオ配信においては、今でもFlashが本命だが、Lee氏はもしより広く閲覧者を増やしたい場合、FlashとHTML5ビデオの両方を提供する必要があると提案する。彼は、明確にiPhoneとiPadについて言及したが、他のすべてのFlashをまだサポートしていない携帯電話についても述べている。機能と品質の両方において「Flashは、よりよいビデオである」と固く信じていると言明した。そのため、ビデオ配信の分別のあるフォールバックメカニズムのみで、実際に都合がよい方であるべきではない。

Lee氏は、最後にモバイルWebといかにFlashをモバイルプラットフォームの一部として不可欠にするかについてAdobeのビジョンについて説明した。それによると、いまだユビキタスにはなっておらず、既存のFlashデスクトップコンテンツはモバイルデバイスには合わない。彼はまた、確実なタイプのアプリケーションとあなたが求めている機能を何度も追随するネイティブアプリケーションにおいては、AIRは正しい選択であると提案した。

このレポートの評論としては、Adobeの最新の動きと、Lee Brimelow氏がAdobe MAXを通じて表明したことに注目して、我々は彼の会社が製品ライン上でHTML5とその標準のサポートを進展させていくことに期待するべきである。これは、Adobeがビデオとモバイルのような領域においてFlashと補完的なソリューションになるであろうHTML5に特にフォーカスして、そのプラットフォームが標準ベースのソリューションに勝る、有効な利用ケースがあることを望んでいるように見える。

HTML5のさらなる情報はInfoQか、QCon London 2010のHTML5プラットフォームに向けられているすべてのトラックに参加してほしい。

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