サンフランシスコで開催されたSencha Conferenceの基調講演のなかで、Sencha Touch 1.0の一般提供が開始されたことが発表された。その上、プレリリース期間99ドルだった基本ライセンスを無償に変更した。Sencha Touchを使えば、開発者はネイティブアプリケーションと同様のルック&フィールをもったWebアプリケーションを作成することが可能になる。
現時点では、iOSとAndroidのみをサポートしている。これら2つをあわせると現在のモバイルトラフィックの大きなパーセンテージを占める。Android機器の普及とモバイルシステムでのWebKitの幅広い人気を考えると、サポート機器のリストは今後急激に増えていくと予想される。
Sencha TouchはGPLv3ライセンスで提供されることとなり、有償サポートも予定されている。
Sencha Touchは、オーディオやビデオおよびデータをオフラインで保存するためのlocalStorageなどのコンポーネントを提供するためにHTML5を利用している。強固なスタイリング層を提供するためにCSS3も広く利用している。それにも関わらず、ライブラリ全体でも80KB以下のサイズ(gzipで圧縮され縮小されている)であり、利用しないコンポーネントやスタイルを無効化することで、このサイズはさらに小さくすることが可能である。
HTML5の情報に関しては、ここInfoQで集めることも可能であるし、QCon London 2010ではひとつのトラックがまるまるHTML5プラットフォームに割り当てられているので参加してほしい。