アジャイル開発法は、顧客からのフィードバックや、交流を強調する。顧客を巻き込んだプロジェクトのが、顧客との交流が不足しているプロジェクトより成功する可能性が高いからである。それでは、アジャイルチームはどの様にして顧客を巻き込み続けるのだろうか。
Mike Griffiths氏 は 顧客と順調に仕事が進んでいない前兆として以下の点を挙げた。
- 顧客からのフィードバックが殆どあるいは全くない – 連絡が無い、良い知らせはまれにしかない。デモ中やその後に顧客と連絡が無い状況は危険信号とみなせる。
- エラー報告が遅れる – エラーがデモ期間ではなくリリース近くになって報告される。
- 良くない顧客 – 真の顧客はいつも出しゃばるのではなく、リリース近くになって表に出てくる。
Rob Keefer氏 は時として 顧客の関与不足は教育の問題であると提言している。ビジネスの代表者は、開発における重要な役割を完全に理解してないのかもしれず、それゆえ、いかなる関与も時間の浪費と思っているのかもしれない。 Jfaughnan氏は顧客参加の不足としてもっとも引用される理由として、以下の事を挙げた。
我々の顧客は医療施設にいて、多忙で、高額で、予定を立てる事が難しい。
Rob氏は 顧客の関与を保ち続ける方法として以下の事を示す。
- 唯一の代表者を確定する – 運営委員会の複数のメンバーと共同で仕事をするのは難しい。ビジネスのニーズを理解し、そのグループと効率的にやり取りできる一人を確定する。
- 戦略的に計画する – 共用会議室で計画会議を行う代わりに、ビジネスの代表者のオフイスで計画を立てる。
- 異なる役割を用いる–ビジネスのニーズを理解し協調をすすめるのに、架空かもしれないが、正確な理解とコミューケーションを得る為にツールを効果的に使う。
同様に Mike氏は以下の戦略を示した。
- テスト – 単なるデモよりも寧ろ実際のデータでランチセションやワークショップを行う。
- 促進 – 良い顧客からのフィードバックの重要性を説明する。
- 追跡 – 開発者によって行われた作業や質疑応答は別として、顧客によってなされた重要な仕事を追いかけ報告する。
- 褒賞 – 顧客によってなされた貢献を、開発チームのイベントに招いたり、節目に到達した時に、例えばシステムが生成した100番目のレポートを送付して、評価する。
Jared Richardson氏は、 顧客を巻き込み続ける最良の方法の一つは常にコミュニケーションをはかることであると述べている。
私の講演でこの話題に言及する時、開発者達に顧客と協業しているかと尋ねる。いつもほとんど全員が熱意とプライドを持って挙手する。先週顧客と話した人たちだけ手を上げ続けて下さいと尋ねると、恥ずかしげに殆ど全員が手をおろす。
InfoQへの関連する投稿中で Jenni (Dow) Jepsen 氏は、顧客と協働し、成功したプロダクトを創りだす面白い方法を示した。
だから、顧客を巻き込むことの不十分さが、プロジェクトにとって有害である事を気付かせるのが重要である。秘訣は、落とし穴を認識し、顧客を巻き込み続けそして正しい顧客であることを 確認させるところにある。. Mike氏はCRACKと略される記号で有力な顧客を再調査するべきであると示唆した。
C – Collaborative – チームとして一緒に仕事し良好なコミュニケーションをとれる
R – Representative – 事業区分ついて、特徴的なフィードバックを得られる
A – Accountable – プロジェクトの意思決定を行う
C – Committed – プロジェクトにとって、再教育の必要な人への頻繁な交代をが無い
K – Knowledgeable – 顧客のビジネス分野について、質問に回答でき詳細を見逃さないことができる