80年代の日本の製造業のイノベーションを育むプロセスを、自らの論文で『スクラム』として世界に紹介した一橋大学大学院名誉教授 野中郁次郎氏、その論文をヒントに今や欧米で最も普及するアジャイル開発の手法『スクラム』へと育てた米国のジェフ・サザーランド博士、まさに『スクラム』の生みの親と育ての親ともいえるふたりの対面イベントが、2011年初に開催される。(http://innovationsprint.com)
イノベーションスプリントでは、ふたりの歴史的な対面を機会に、『スクラム』のルーツを探るだけでなく、ソフトウェア開発が 直面する現在を、激しい競争と新たな可能性を秘めた『競創時代』と位置付け、イノベーションの当事者としてソフトウェア技術者はいかにあるべきかを考える。
当日は、ふたりのパネルディスカッションの他、新たなイノベーションを生む最近の事例として、㈱東京証券取引所の株式売買システム部である宇治浩明氏が、新株式売買システム『arrowhead』開発のプロセスを紹介。
さらに、元トヨタ自動車で現在は慶應義塾大学大学院でシステムデザイン・マネジメントの研究に携わる佐々木 正一氏が『初代プリウスの開発と組織風土』と題し、イノベーションを生み出す組織の在り方を紹介する。
また、世界的規模でのアジャイル分散開発の事例として、インフラジスティックス社とNTTデータのプレゼンテーションも用意されている。
ソフトウェア開発を通していかにイノベーションを育んでいくか、エンジニアだけでなく、経営層にも参加してほしい注目のイベントだ。
参加料は無料。
詳しくは、公式サイトhttp://innovationsprint.comを参照されたし。