今月、JetBrainsは、統合開発環境の主要なアップグレードとなる、 Intellij IDEA 10をリリースした、とアナウンスした。メジャーな修正版として、新しいIntellijは、変更と改善をたくさん含んでいる。改善点には、パフォーマンスの改善、様々なフレームワークや技術へのサポートの強化、バージョン管理サポートの改善、いくつかのユーザインタフェース ツールの追加などである。もっと小さなバグ修正や追加されたフィーチャの詳細なリストは、 早期アクセス リリースノート や IDEAの課題トラッカーにある。
最も著しいパフォーマンス改善では、コード インデックス時間が半減したことや、Linux上でネイティブのLinuxファイルシステム ウォッチャーとのプロジェクト同期が速くなったことである。 例えば、InfoQがiMacで比較的大きなレガシーのJ2EEアプリケーションを開こうとしたら、10秒かからずに編集できるようになり、17秒でインデックス付けが終了した。Intellijの改善されたパフォーマンスによって、「インスタント」コード完成やプロジェクトの早いオープンなどのいくつかのフィーチャ強化が容易に実現できるようになった。インスタント コード完成は、自動的なコード完成機能で、ユーザが Ctrl-Spaceキーで呼び出したり、ちょっと待ったりする必要がない。自動のコード完成がいつもポップアップして欲しくない開発者は、待ち時間をミリセカンドで任意に設定したり、完全にオフしたりできる。
Intellij 9で、既に Spring開発が容易になるような機能があったが、 Intellij 10では引き続きこのテーマに取り組んでおり、 Spring 3.0をサポートしている。例えば、今度のエディタは、 Springテスト アノテーションの自動コード完成機能を持っている。更にIDEAは、プラグインによって、 Spring tc Server をサポートしている。AspectJのネイティブ サポートの追加により、アスペクト多用の Spring Rooフレームワークのサポートが改善した。
JetBrainsは、また、GitやMercurialのような分散バージョン管理システムを使っている開発者にとって、使いやすいものにした。例えば、今度のIDEは、 Gitログを見る画面を見やすくした。更に、 Intellij 10は、GitHubをネイティブにサポートしており、GitHubに接続する際に、一般的なGitクライアントになるのに、時々あった混乱をなくすことができた。これまでは、実際のGitより接続オプションがずっと限定されていた。
最後に、多くの人が認識していないかもしれないが、Intellijは、プラグインで他の言語、例えば、 Ruby やPHPをサポートしている。IDEAには、無料のコミュニティ版と拡張されている有料版とがある。