Titaniumアプリケーション開発プラットフォームを製品化しているAppceleratorは、IDE開発会社の Aptanaを買収したと発表した。Aptanaは、Rubyコミュニティでは、RadRailsを買収したことでよく知られており、このEclipse Ruby開発ツールを Python IDEのPydevとweb(HTML, JavaScript, CSS)用の自分たちのIDEと一緒に Aptana Studio IDEに統合した。
AppceleratorのTitaniumは、モバイル(iPhone, Android, iPad)とデスクトップ(Windows, OS X, Linux)アプリケーションをHTML,JavaScript,CSSなどのweb技術で作成するためのプラットフォームである。Titaniumのデスクトップ アプリケーションは、 Python, PHP、Rubyでも作ることができる。その後に、これらのアプリケーションは、全てのターゲット プラットフォームにクロス-コンパイルされる。
AppceleratorのCEOであるJeff Haynie氏は、Titaniumがどのように動くのかを説明した。
Titaniumは、JavaScriptコードを読み込み、分析し、プリプロセスします。それからそれをシンボルセットにプリコンパイルしますが、アプリケーションが使っているTitanium APIを基に解決されます。このシンボル階層から、シンボル依存関係マトリックスを作ることができます。このマトリックスは、特にアプリケーションに必要なAPI(と関連する依存性、フレームワークなど)を理解するために、下層のTitaniumライブラリ シンボルにマップします。
もっと詳しく知りたければ、 AppceleratorでCommunity DevelopmentのVice President である Matt Quinlan氏のインタビューを見て欲しい。
Appceleratorがサポートする全てのプログラミング言語を考えると、Aptanaは、Web, Ruby, Python用のIDEを持っているので、完全に彼らと合うのだ。 Aptanaの Studio 3は、半年以上もベータをやっており、AppceleratorのTrish Ridgway氏と話して、Aptana Studioの将来について聞いた。
我々の目標は、2週間以内に新しい Aptana Studio 3のベータを出し、2011年のQ1中に Studio 3.0のGAリリースを行うことです。
InfoQ: AptanaのCEOである Paul Colton氏は、自分たちは「1つの製品に、RadRailsとPydevも組み込んだ」、と言っていました。ということは、2つのIDEは、動的言語用の共通のインフラをベースにしているのか、2つの言語のサポートは、今でも完全に別々のものですか?
あなたの想像は正しいです。Studio 3は、統一されたコードベースを使って、JavaScript, PHP, Python、Rubyのような様々な動的言語の全てをサポートしています。RadRails と Pydevの主な貢献者は、Aptana Studio 3.0チームのメンバーです。RadRails, AptanaのRuby on Rails 開発ツール,そしてPydev, PythonとDjangoの開発ツールは、引き続き活発な開発が続いています。これらのツールは、Aptana Studio 3.0の一部として、統合されてきました。
InfoQ: PHPが再びサポートされるようになりましたが、もっと他の言語をサポートする計画がありますか?
クライアント側の主要なweb技術(HTML, CSS, JavaScript)とサーバー側のPHP, Ruby 、Pythonで、我々は、全域をカバーしました。我々が直接サポートしないものには、Javaがありますが、これは、もうコアのEclipseコミュニティが大々的にサポートしていますし、Microsoftの.NET言語(C#など)は、Microsoft Visual Studioが充分やってます。当社は、サーバー側をしばらくAppceleratorのロードマップにある、クラウド接続戦略にとって決定的なものと考えています。注目して欲しいのは、EclipseベースのAptana Studioの素晴らしい利点の一つは、開発者がJava IDE機能をこれに追加できることと、それを統一IDEとして使って、Javaベースのサーバー側とクライアント側の両方の開発ができる、ということです。
買収についてのさらに詳しい情報は、Appceleratorのアナウンスを参照して欲しい。