今週始めに Mono プロジェクトは,OSX 用 Mono パッケージのリリースと,MonoMac ライブラリとテンプレートの更新を実施した。これによって Apple の App Store を経由して配布可能な,自己完結型の Mono アプリケーションの生成が可能になる。また今回の更新で,パッケージとインストーラの生成,および署名のためのプロセスが MonoDevelop に組み込まれた。
今回のリリースには,実行ファイルサイズの縮小に用いられる Mono リンカが含まれていない。これについては,Mono パッケージャの次期リリースを期待することになる。
この休暇中,開発者による MonoMac ダウンロードは非常に好調で,今も上昇傾向にある。Miguel de Icaza 氏の言によると,
MonoMac 0.4 は 263 人,MonoMac 0.5 は 369 人の開発者によってインストールされています。休暇中の低調な時期であったことを考慮すれば,興味深い数字です。
James Clancey 氏は,単にコンパイルしただけの Winform アプリケーションを,自身の Mac の Cocoa 上にロードできたという。また Frank Kruegar 氏は iCircuit に関して,短いが印象的なビデオを投稿している。このアプリケーションは当初 MonoTouch で記述されていたが,その日のうちに MonoMac で実行可能になったという。
今回のリリース以降,MonoMac バイナリのデフォルトは,Mono 2.8 で導入された C# 4.0 プロファイルとなる予定だ。