以前InfoQで紹介したように、AppleのOpenJDKプロジェクトへの参加が2010年11月以降本格的に始まった。そして先週、その最初の成果、すなわちOSX上でOpenJDKを動かせる最初のコミットおよびビルドが利用可能になった。
現状、JDKバンドル(OSXの新しいレイアウトにより理解されるよう)とhotspotサポート、ネットワーク、X11が組み込まれている。さらにはネイティブコードにバウンドされたクロスプラットフォームSWTサポートのおかげで、OSX上でEclipseを動かすことも可能だ。
AppleのJDK実装のグラフィックス部分の一部は他のプラットフォームの実装方法と大きく違っていたため、現時点では不足している部分がある。WebStart、Applet、Java preferencesはまだOSXのOpenJDKには含まれていない。クリップボードやプリンティングも同様だ。
Javaヘッドレスアプリケーション(もしくはSWTベースのEclipseアプリケーション)はおそらくうまく動作して、JDKスペースのOSXに命を与えている。また10.6に依存しているため、OpenJDKパッケージはIntelプロセッサのみをサポートしている。PPCプロセッサはサポートされていない。現在のところ、パッケージをコンパイルしてビルドするのには64ビットプロセッサが必要だが、コンパイルしたものは64ビット、32ビットのどちらのプラットフォームでも動くだろう。
Googleコードプロジェクトにコミュニティができており、OSX OpenJDKツリーのプリビルド版を提供している。現在、JDK 7 build 121のコンパイル済みインストーラが利用可能になっている。