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Oracle、Apacheの代わりにSouJavaをJCP執行委員会に推薦

原文(投稿日:2011/01/31)へのリンク

Oracleは世界最大のJavaユーザグループの1つSouJavaの代表としてBruno Souza氏をJCP執行委員会に推薦する計画を発表した。SouJavaはブラジルのいくつかの支部に20,000とも40,000とも報告されているメンバを持ち、2005年にJCPに加入した最初のJavaユーザグループ(JUG)となった。Souza氏はグループの創始者であり、ここ最近は代表を務めている。

OracleのJava SE スポークスマンHenrik Ståhl氏はその決定を発表し、次のように書いている

私たちはBruno氏のJCPへの活発な参加を期待し、Javaを前進させると同時にJCPを今後数年にわたって改革することの助けになってくれることを期待しています。

一方JCP議長Patrick Curran氏は次のようにコメントした

Bruno氏はオープンソースとJavaの初期からの熱心な支持者であり、執行委員会にとって、特に今後数年にわたる次の10年へ向けての組織のプロセスの変更活動にとって大きな価値となるでしょう。

うまくいけばSouza氏は、ApacheがOracleにとってJava SEのTCKライセンス調整の妨げとなった後で12月に放棄した席を手に入れることになる。Oracleに買収される前のSunも今のOracleも、ApacheにそのJava SEの独自実装Harmonyを認証するライセンスを使用分野を制限することなく提供することを拒んできた。

使用分野制限はJava SEを組み込みシステム、特に携帯電話で利用することを防ぎ、その結果Java MEのOEMラインセンスを通じてOracleの開発の重要な収入源となる。Oracleにとっての懸念は、HarmonyによってOEMがOracleにまったくライセンス収入をもたらすことなくJavaベースの携帯電話を作ることができるようになることである。事実Googleはまったくこの通りのことをAndroidで行っていることは明らかだ。Oracleは別途AndroidがOracleが持ついくつものJavaの特許や著作権を侵害していると主張している。

ApacheのJCPを去るという決定はJCPメンバの多くがOracleのJava 7および8のロードマップに賛成票を投じた際に行われた。たった3メンバのみが反対票を投じた:Apache、Google、そしてTim Peierls氏である。その他のメンバはその投票の際にOracleに不満を表明しただけだった。

Souza氏は氏のブログにおいて次のように発言している:

個人的には、今回のことを、より透明性を高くしJCPへの開発者のこれまで以上に参加できるようにするための闘い以外にも、そのプロセスがオープンソースコミュニティの要求を尊重することを確かにするための活動に参加するチャンスだと捉えています。これまでのOracleとの議論から、私はそういった問題のいくつかと対峙していると信じていて、私たちが他のメンバと意見が合わないということは既に承知しています。これはよいことです。意見の不一致はそのプロセスの一部です。

この先、たくさんのステップがあります。SouJavaは選挙に出てJCPメンバの承認を受ける必要があります。メンバが私たちの参加が有益であると理解したなら、私たちは議論に参加し、Java開発者と私たちの提案を通す必要があるでしょう。それが簡単でないことは理解していますし、成果をあげるのは困難なことです。しかしグループは強く独立していて、議論や困難な決断に対して尻込みしたりすることはないでしょう。

また、選挙でうめるべきものとして、2人の独立メンバPeierls氏とDoug Lea氏が空けたECの席がある。ともにOracleのJCPに対するやり方に言及しつつ場を去った。Peierls氏は"SE/EE執行委員会はOracleにとって今後好きなように承認させられる機関以上のものにはなり得ないでしょう。"と述べている

去年、OracleはLea氏をHologicと呼ばれる企業に置き換えようと試み、10月、11月の選挙の間にJCPメンバから猛烈に拒否された。その選挙では、Apacheを執行委員会に戻す提案が95%の賛成を得ている。

Joda-Timeの作者であり、ApacheメンバであるStephen Colebourne氏は当時Hologicが示しているのは、OracleがJCPで有利になろうとする試みであると主張した(HologicはOracleの大口顧客である)。InfoQはStephen Colebourne氏と話し、OracleがSouJavaを推薦したことについての氏の意見を尋ねた。氏は次のように答えている:

SouJavaが表明しているのは、より高い透明性を打ち出すことでJCPをよみがえらせる試みへの望みです。彼らが打ち出しているのはJCPを2つの部分 - Oracleがクローズドなままにしておきたいコア仕様(Java SE/ME)とOracleがオープンにすることに合理的だと考えるそれ以外の仕様(Java EEなど)- に分けることです。もしこのことが実現したら、Apacheはオープンな方には再び参加することを検討するかもしれません。(これはOracleが分割後にどの程度コントロールを維持するかどうかによると私は疑っています。)

私は誰かがそれを実行しようとすることに反対するつもりはありません。(そして、SouJavaはどんな組織よりも適任です。)しかし、OracleとGoogleの裁判が開かれている限り、私はOracleがその中身の変更を行うであろうとは思えません。それは、どんな動きも勝利のチャンスを逃すことになると考えるからです。

そのため、Oracleの視点からみれば、SouJavaがApacheと同様の方法で人々の声であるため、SouJavaはよい選択です。私はSouJavaがリスクを背負おうとしていると考えますが、成功の可能性もあります。Bruno氏は確かにその席を占めるに値する人物です。個人的にはJCPメンバとしてSouJavaの参加に賛成するつもりです。

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