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Windows Embedded Compact 7がWindows CE 6の後継

原文(投稿日:2011/03/02)へのリンク

Microsoftは、Windows Embedded Compact 7と呼ばれる Windows CEの最新バージョンをリリースした。これは、企業と消費者向けの小型デバイス用OSである。

Windows Embedded Compact 7 (WEC 7) は、 Windows Embedded CEの最新バージョンで、Microsoftによるコンポーネント化されたリアルタイムOSである。小型の企業と消費者向けデバイスをターゲットにしており、例えば、バーコード スキャナー、RFIDスキャナー、セットトップ ボックス、eリーダー、デジタル写真フレーム、モバイルPOSなどがある。WEC 7は、256レベルのスレッド優先度、入れ子の割り込み、そのリアルタイム要求を満足するために、スレッド当たりのクォンタム数、これら全て実現する500kBの小さなイメージをサポートしている。現在、x86、MIPS、ARM v7を含んだARMで走り、256コアまでサポートしている。OSは、他のプラットフォームにもポート可能である。Microsoftがソースコードを厳しく保護している、他のOSと違って、Windows Embeddedの390万行のソースコードは、デバイスメーカには開示される。メーカーは、新しいプラットフォームに拡張したり、採用したり、またUIを変更したりできるが、その追加したコードをMicrosoftに提出する必要はない。

WEC 7の開発は、Visual Studio 2008プラグインとExpression Blendを使ってできる。開発者は、UIフレームワークの開発に、GDI、Win32、Silverlight for Windows Embeddedのいずれかを選ぶであろうが、お薦めは、Silverlightで、これは標準のSilverlight 3.0をベースにしており、XAMLを使ってUIを作成できる。

WEC 7には、IE Phone 7 と同じコアをベースにしており、フルスクリーン モードでAdobe Flash 10.1をサポートするIEの新バージョンが含まれている。UIは、マルチタッチ、プラニング、ズーミングをサポートしている。OSには、SDカード、USB、加速度メータ、 Bluetooth 2.1、 I2Cバスドライバーの新しいあるいは、アップデートされたドライバーが含まれている。

Compact 7 の完全機能版が入手可能でダウンロードでき、半年間無料試用できる。その後、WEC 7は、1ライセンス995ドルプラスOSを載せたデバイス1台に付き3~16ドル余分にかかる。

Windows Embedded Compact 7の他に、Microsoftは、Windows Embedded Standard 7, Windows 7, Vista and XP Pro for Embedded Systems, Windows Embedded PosReady, Windows Embedded Automotive 7, Windows Embedded Server, Windows Embedded for Thin Clientsを提供する。 Windows Mobile と Windows Phone 7も Windows CEをベースにしている。メーカーは、自分たちのデバイスに合ったOSを選べる反面、開発者と一般の人達には、携帯端末、電話、タブレット マーケットに対するMicrosoftの戦略が何なのかがはっきりしない。WEC 7 は、電話、掌サイズのデバイスに使用できるが、Microsoftは、それら、特にスマートフォンには、Phone 7を勧めている。そして多くの人達は、MicrosoftがPhone 7をタブレットに使うだろうと考えているが、将来のWindows 8が使われる可能性もある。多くの選択肢があるのは、混乱とMicrosoftがどのOSがどのカテゴリーのデバイスを目標しているかの明確なビジョンを持っていない、という印象を与えることになりそうだ。

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