PMIカンファレンスでのアジャイル セッションの増加にともなって、PMIがアジャイルを受け入れるのではないか、という憶測がかなりあった。PMI は、遂に 独自のアジャイル 認証をアナウンスした。
殆どのPM実践者は、PMIがアジャイルを受け入れるのは、実用的意味があると信じていたが、このことは、多くの実践者には驚きだった。 Braintrust氏が言うには、このニュースは、プロジェクト マネージメント コミュニティに落とされた爆弾だ。
実用的意味はあるものの、先週PMIによる独自のアジャイル認証を発行するというアナウンスによって、プロジェクト マネージメント コミュニティに落とされた爆弾をいたるところでPMは、拾い上げている。PMIのwebサイトによると、彼らが自分たちの認証を提供することを決めたのは、PM達がアジャイルを自分たちの仕事の重要な要素として追求するために、この高まるトレンドに追いつく方法を提供するためである。
Dennis Stevens氏が言うには、プロジェクト マネージメント界におけるトレンドと一緒に、PMIは、定期的にプロジェクト マネージメント コミュニティのニーズを監視している。この動きは確かにその反映である。氏によると、
アジャイルは、プロジェクト マネージメントにおいて、重要さを増しているトピックなので、多くのプロジェクト マネージメントの専門家が仕事に使えるアジャイル技術を習得したいと熱望している。同様に、プロジェクト マネージメントを使って、内外の顧客をサービスしている組織は、顧客にプロジェクトをもっと早く提供する目的で、アジャイル手法の価値を理解している。
Peter氏も同じことを述べているし、殆どの人も同じように応えている。 Pradeep氏が言うには、
もっとイニシアチブが必要なようだ。この動きに批判はあるだろう。コメントするなら進路の中身とビジョンを示して欲しい。幸運を祈る。
Mike Griffiths氏が言うには、PMIのこの動きは、少しも驚くものではない。この6年間のPMIカンファレンスのトレンドと先のPMI Global Congressでのアジャイル トラックを見れば、このことは予期できたことである。
PMIの報告によるとメンバーの65%がITプロジェクトで働いており、 Gartnerの予想では、2012年までにソフトウェアプロジェクトの80%がアジャイルを採用するとのことなので、その要求は大きいのである。
コミュニティのある人達は、これは単に別の認証と見ている。Paul Boos氏は、自分は、認証に賛成しないし、この認証もいいと思わない、と述べている。彼によるとアジャイル コミュニティは、自己組織化できるべきであり、それ自体、「組織」ではなくコミュニティとして活動すべきである。
Mike Cottmeyer氏が言うには、 必ずしも全ての人がこのニュースに、自分と同じように熱狂するわけではないが、認証プロセスは、ある分野の基本的なことを理解するのを助けるための有効なツールと考えている。氏によれば、アジャイルとPMIの標準は、完全には調和しないが、絶対に相乗効果のあるものである。
PMIの標準と PMI-APP認証には、相乗効果があります。しかし完全に調和するものではありません。アジャイルは、プロジェクト管理の多くの伝統的な考えに挑戦しています。特に、不確かさに対する仮定や期待に関する考えにです。多くの分野で、ソフトウェア製品開発が一番の例ですが、全てを予め知ることに、我々が最も興味を持っているわけではありません。時には、開発中のシステムを良く知るにつれて、いくつかの要求が現れるようにするのが、非常に面白いこともあります。我々は、非常に不確定な状況で、時間、コスト、スコープを管理し、作っているものがどのようなものになるかを理解できる、信頼できる戦略が必要です。
多くの人々は、この展開をPMIからの喜ばしい動きだ、と見ている。 Johann Tambayah氏が言うには、
私は、これは時間問題だ、と思いました。それにPMIからの良い回答でもあります。もしスクラムのような方法論がプロジェクト マネージャの役割をなくしたならですが。おそらく従来のプロジェクト マネージャの役割からアジャイル コーチのような役割に移行する始まりなのでしょう。