Microsoftは、HTML5が“Native on Windows“であることを精力的に押し出している。同メッセージを推進するため、HTMLとSVGに対するIE9のハードウェアアクセラレータだけでなくWebサイト向けWindows 7タスクバーのサポートも目玉とした。これら二つの注目点の差は、パフォーマンスと、部分的なハードウェアアクセラレーションと完全なハードウェアアクセラレーションの違いだ。
IE 10の開発が3週間前から開始され、最初の利用可能なバージョンがIE Test Driveで入手可能である。また、8週から12週毎にプラットフォームプレビューのリリースを計画している。以下の機能に加えて、ARMプロセッサを利用したマシンかつWindows 7でIE10がデモされた。
- CSS Multiカラム Layout
- CSS Grid Layout と Flexible Box Layout
- ECMAScript 5 Strict モード
- CSS Gradients
- CSS Transitions/3D Transitions
ASP.NET MVC 3 Tools Updateは、HTML 5、jQuery 1.5、Modernizer、 Entity Framework 4.1、と Scaffoldingに対する対応を伴っている。Modernizerはオープンソースのツールキットで、開発者がHTML5を利用する際に、古いブラウザが原因でHTML5の機能を利用不可にする手法をサポートしている。主な注意点は、これらのツールをどうやって同時に利用するかである。例として、同じバリデーション属性が、MVCバリデーションであるコードファーストモデルのEntity Frameworkでも利用され、SQL CEのデータベースからも生成される。
WebMatrixは非常に出来が良い。見どころはTemplate Monsterであり、ウェブサイトやFlashやFacebookを含む様々なアプリケーションに対して、テンプレートやテーマを販売している。Web MatrixはRazorテンプレートを利用可能であり、WebMatrixパッケージマネージャーを利用してTemplate Monster からダウンロードできる。
MicrosoftはOrchard CMSを推進している。Orchard CMSはオープンソースプロジェクトであり、.NETベースのCMSアプリケーションを提供することに着目している。また、ユーザにコンテンツドリブンなウェブサイト開発が可能とし、開発者が拡張可能なフレームワークを提供し、モジュール拡張とテーマを利用して追加機能を提供している。Orchard CMSは、PHPで人気のあるブログフレームワークであるWordPressと同じように利用できる。Orchardベースのモジュールと拡張は、ASP.NET MVCとRazor記法を利用して構築されている。
さらに、テンプレートとテーマのベンダーが着目している。今回は、SharePoint、DNN、Orchardのテーマに着目している商用ベンダであるBind Tuning をとりあげる。自身のテーマに合わせた構成を行うことに重点をおいていないが、同テーマを利用することで、MVCやOrchardを利用した新規ウェブサイトの構築を高速に行うことが可能になる。