Windows Phone
Phoneのアップデートが製造上の問題を含めて、様々理由で止まっていた。特定の理由が多数の携帯電話に影響を与えたのではないが、Microsoftはその時、理由がわからなかった。例えば、約100台の携帯に影響した1つの問題は、元のOSのインストールが失敗したことを示すフラグだった。アップデートするまで携帯は使えていた。アップデートによって、自己診断モードに入ってしまった。前進することで、何がまずかったのかを良く理解できるようになり、これからは問題を起こさないように、より良いアップデートの仕組みを開発した、とMicrosoftは信じている。
Microsoftは携帯のアップデートを作成し、出荷しているが、各携帯運営業者は自分の顧客向けのアップデートを承認する必要がある。こうしている大きな理由は、製造元や運営元がたくさんの携帯ソフトを書いており、これまでのPCの比ではないことである。
Nokiaの商売をサポートするために、Windows Phoneはたくさんのマーケットに入った。次のOSでは、更に16言語増える。38ヶ国にいる開発者はアプリケーションを作れるが、その内の35ヶ国にいるユーザーだけがアプリケーションを買うことができる。アプリケーションを書けるが買うことができない最大のマーケットは中国である。
ユーザー体験に関する最大の新フィーチャは、アプリケーションをサーチに統合するものである。例えば、「映画」という言葉を探すと、近くて上映している映画を見つけてくる。映画のファクト カードを見ると、「Extras」と呼ばれるピボットがある。ここがアプリケーションの動き始めるところである。このビューでアプリケーションをクリックすると、例えば、IMDbが Internet Movie Databaseアプリケーションを起動する。これは、ユーザーが見ている映画と深く結びついている。
デスクトップと同じように、IEのパフォーマンス向上を自慢している。HTML 5 Speed Reading デモを使ってWindows Phone上のIE9がAndroidより2倍早いことを示している。ブラウザは、それぞれほぼ22 fps と11 fps で走っている。iPhoneの値もあるが、わずか2 fpsである。同じ条件で、Windows 7 と IE 9 を走らせているSony Laptop (VPCCW17FX)は、ハードウェア アクセラレータを使って60 fps、使わないと 11 fpsと示されている。
期待通り、次のOSのアップデートでは、マルチタスクが含まれ、カメラ、コンパス、オプションのジャイロスコープに生のアクセスをサポートする。タイル式インターフェースも改善された。以前のアプリケーションでは、いつもメインメニューかホーム スクリーンから開始された。新バージョンでは、開発者はショートカットを提供できるので、特定のフィーチャからアプリケーションを起動できる。
これらのフィーチャを組み合わせると、おもしろいユーザー体験を提供できる。デモでは、 Qantasの航空機予約を見せた。
開発用のものでは、エミュレータ上で加速度計のシミュレータがある。これはマニュアルで動きをシミュレートしたり、録画された動きを再生するのに使うことができる。他の開発ツールとして、GPS位置シミュレータがある。これは、単一の場所と計画されたルートのシミュレーションができる。
パフォーマンスに関しては、Microsoftは2つのことをやっている。開発者向けに、次のSFKは本当に感動的なパフォーマンス プロファイラーを含む予定である。1つのタイムラインで、フレームレート、CPU使用量、メモリー使用量、ストーリーボード イベント、イメージ負荷、GCイベントを見ることができる。Red Gate ANTS Profilerのように、開発者は、タイムラインで任意の領域を選ぶことができる。特定の領域を選べば、詳細なパフォーマンス警告が見れる。ストーリーボードを掘り下げることができ、特定のコントロールをレンダリングするのにどのくらい時間がかかったか見ることができる。
内部では、スクローリング、イメージ デコード、ガベージコレクション、メモリー使用量に関わるコードの改善を行った。これらの改善を利用するのにアプリケーション側にはいかなる変更も不要である。
SQL CEが Windows Phoneの次バージョンでサポートされる。これについては特に新しいものはなく、.NET開発者が親しんでいるORMスタイルのデータアクセスと全く同じである。
ソケットもサポートされている。APIが.NET 4のAPIと全く同じであることが強調されていた。
ブラウザ用Silverlight
ベータ5リリースには非常に多くの新フィーチャがブラウザ用Silverlightに含まれているが、基調講演では、ほとんど触れられなかった。いくつかの感動的なデモがあった、コア サイトにHTML5が使われ、スムーズなストリーミング ビデオに Silverlightが使われたデモである。XMAから持ち込まれた3Dフィーチャを見せるデモもあった。これらは派手であるが、以下のリソースにアクセスしてもっと情報を得たほうがよい。
- http://www.silverlight.net/getstarted/silverlight-5-beta
- http://timheuer.com/blog/archive/2011/04/13/whats-new-in-silverlight-5-a-guide.aspx
- http://i1.silverlight.net/content/downloads/silverlight_5_beta_features.pdf?cdn_id=1
Kinect SDK for Windows
基調講演の残りは、Kinect SDK for Windows に焦点を当てていた。将来商用リリースの可能性がある無償リリースであること、以上のことは言っていなかった。