Erlang を共同で開発した Joe Armstrong と Robert Virding 両氏が,Erlang が Java から多大な着想を得たことを認めている。ErlangFactory 2011 SF で行われたインタビューで両氏は,Erlang では「プロセス」と呼んでいるものを作る上で,Scala の Actor が大きな影響を与えているという,以前からあった噂をついに肯定したのだ。さらに Erlang の VM が,かの有名な Java 仮想マシン (Java Virtual Machine,JVM) のクローン同然のものであることも告白した。
インタビューで両氏は Erlang に関して自らが行った設計判断についても触れ,静的型付け(static typing)ではなく動的型付け(dynamic typing)を選択したことを後悔していると述べた上で,モナド(monad)に類する概念の追加によって型システムを静的なものに転換する作業に着手したことを認めた。
両氏は,これらの変更が近々のバージョンでリリースされること,同時に現在の VM を廃止して,かの有名な JVM に回帰すること,の2点を約束している。