GoogleはI/O 2011で新しいAPIや改善されたAPIを発表した: Prediction - 履歴データから新しい結果の予測、Fusion Tables - オンライン上でのデータの共有と可視化、そして、Books - 1500万冊の本へのアクセス、である。
Prediction API
Googleは1年前Prediction APIを発表したが、限られた人が利用可能であった。I/O 2011で全ての顧客にこのRESTfulクラウドサービスを利用可能にすることを発表し、多数の強化ももたらした:
Prediction APIは"ユーザ感情分析、言語識別、プロダクトレコメンデーション、メッセージルーティング、遺伝子発現、不正検出"のように、履歴データから新しい結果を予測するために利用することが可能である。Fordは、I/O 2011におけるSmart App Designの間に、新しいハイブリッド電力自動車がPrediction APIを用いてどのように選択可能な別の経路を提供してエネルギー効率を最適化したか、エネルギーを節約するためにどのように運転制御を最適化したかについてデモンストレーションを行う予定である。
Prediction APIは、APIコンソール、すなわち顧客が利用するすべてのGoogle APIサービスの利用を管理するための単一のコントロールポイント、に含まれている。
Fusion Tables
Google Fusion Tablesは、テーブル形式にストアされ、選択された人々だけの間で共有または一般に公開されたかたちで共有すべきデータや、いくつかの方法、たとえば、テーブル、マップ、グラフ(棒グラフ、線グラフ、など)、モーション、タイムライン、ストーリーラインで、可視化するデータをアップロードするのに役立つ無償のサービスである。いくつかの公開テーブルの例がここで利用可能である。データは、CSVファイル(100MBまで)、スプレッドシート(Excel、OpenOffice ・ 1MB)、Googleスプレッドシート、KMLファイル(100MB)からFusion Tableにインポートできる。
このプロジェクトは新しいものではないが、GoogleはI/O 2011でFusionデータテーブルへのプログラムアクセスのためのAPIを発表した。 このAPIにより開発者がテーブルにデータを追加し、SQLのサブセットを利用してテーブルにクエリをかけ、選択されたデータをダウンロードし、データのローカルコピーをオンライン版と同期することができるようになっている。
Books API
最後に、Googleは非推奨となっているGoogle Book Search DataとJavascript APIの置き換えとして、新しいBooks APIを発表した。Books APIはプログラムを利用してbooks.google.comで利用できる1500冊の本を閲覧し、価格、タイトル、著者などのメタデータ情報にアクセスするために利用可能である。この新しいAPIはOAuth 2.0をサポートし、.NET、Java、PHP、Python、Rubyに対する複数言語サポートライブラリを持っており、API Consoleから管理可能である。