マイクロソフトは、TechEd North America 2011で、プロジェクトのプランニングからステークホルダーフィードバックの収集、開発者への運用フィードバックの提供などのアジャイルツールに加えて、VC++のアーキテクチャダイアグラムと単体テストといった次期バージョンのVisual Studio新しい機能を紹介した。
マイクロソフトは、Application Lifecycle Management (ALM)に関して、アジャイルツールと開発-運用の統合という大きく2つの方向を追いかけている。Visual StudioのコーポレートVPであるJason Zander氏は、TechEd North Americaにおいて、いくつかの新しいVS機能は、アジャイル開発を対象にしており、以下をプレビューした。
- Agile Planning Tools – TFS上に構築されたWebベースのインターフェイスで、バックログとタスクボードなどのプランニングツール
- 軽量の要求– カスタマから早期にフィードバックを得られるように、PowerPointによるソリューションモックアップの作成。
- ステークホルダーフィードバック – オーディオ、ビデオを含む、いつでもステークホルダーからのフィードバックを得られるようにするツール(スクリーンショット)
- 継続的なテスト– .NETとC++に対する単体テストのサポート。VSは、MS Test、xUnit、そして、NUnitを統合する。 (スクリーンショット)
- Agile Quality Assurance – すべてのテストセッションの記録と、アクション操作とそれらの結果のすべてをログする、QA開発のための新しい探索型テスト(Exploratory testing) ツール
Zander氏は、モニタリングサーバーとデータセンターにまたがるハイパーバイザーのツールであるSystem Center Operations Manager 2007 R2とTFS 2010をリンクするOperations Manager Connector for Microsoft Visual Studio TFS 2010をデモした。コネクターは、現在コミュニティー技術プレビュー(CTP:Community Technology Preview)であり、System Centerでアプリケーションパフォーマンスモニタリングと診断情報をSystem CenterからTFSに集めて、運用チームから開発に渡す。
Visual Studio vNext: Application Lifecycle Managementホワイトペーパー (PDF)において、Visual Studio、サポートされなくてはいけない以下のモダン開発ツールなどすべての機能計画の詳細を解説している。
- チーム内のすべてのロールをまたいだコラボレーション
- 無駄な努力を減らすためのタイムリーかつ行動可能なフィードバック
- 目の前のタスクをてこ入れするための自然で適切なツール
- 採用されるであろう透過的でアジャイルのベストプラクティス
ALMの前で、マイクロソフトはVC++開発者へバイナリやソースのコードベースの視覚化ツールであるアーキテクチャダイアグラム、単体テストのサポートという2つの大きなVSの進化をプレビューした。セッションはまだオンラインにはなっていないが、詳細についてはTechEdの前に撮られたビデオで、これらの新しい機能について解説している。