JetBrains が IDEA 10.5 をリリースした。今回のリリースでは，コード補完やインスペクション，クイックフィックスなど，Java7 が完全にサポートされている。
バージョン 10.0 以降，IntelliJ IDEA は２つのバージョンが提供されている。無償のオープンソース版 "Community Edition" と，"Ultimate Edtion" という有償の拡張版だ。
Java 7 サポート以外にも，Community Edition に追加された新機能は多い。Honeycomb を含む最新版 Android SDK のサポート，XSLT 2 サポートの追加などに加えて，Groovy 関連の機能がアップデートされ，フィールド導入 (Introduce Field) などリファクタリングと Groovy 1.8 のサポートが追加されている。
Ultimate Edition のアップデートは次のようなものだ。
- Spring 3.1 サポートと Spring Roo コンソール
- Jetty 統合をバンドル
- JavaScript デバッガで Google Chrome をサポート
また JetBrains によれば，リファクタリングと検索／置換の UI も変更されている。さらに，コード補完機能も次のように改善された。
変更内容の即時プレビュー機能を備えたパラメータ／フィールド／固定値のリファクタリングが，ダイアログを表示することなく，その場実行可能になりました。
この製品をインストールすると，匿名の使用統計情報収集の許諾を求める内容の表示がある。同社のブログ にある説明によると，
この情報は私たちにとって非常に重要であり，実際に使用されているツールと技術に労力を集中する上で有用である，という点をぜひご理解頂きたいと思います。
バージョン 10.5 は，バージョン 10 のライセンスを所持する開発者には無償アップデートとして提供される。また，Ultimate バージョンの新規ライセンスと個人向けライセンスアップデートの 価格が下げられた。IntelliJ IDEA プロジェクトのリーダである Max Shafirov 氏によると，バージョン 11 の出荷が今年後半に予定されているということだ。