昨日Oracleは JSR.nextの開始をアナウンスした。これは JSR 348 として知られており、現行のJCPをもっとオープンに、透明性をもっと増すためにアップグレードするのである。
重要な変更点は、専門家グループはオープンに読めるメーリングリスト上で議論しなければならない(そしてオープンな課題管理システムも読むことができる)ことであり、これまでのような内輪の議論で済ませるという選択肢はない。過去のJSR(例えば JSR 294 と JSR 277)への批判にあったのは、オープンな議論なしの内輪の議論がJavaプラットフォームとJCP自身の信頼性を損ねてきた、というものである。Oracleにメーリングリストや課題管理システムを運営していく意図があるのか定かでないが、将来のJSRはもっと可視性の高いシステムで議論され、願わくばそれでよりよい仕様ができて欲しい。
更に、JSRの完成スピードもIT業界の進歩の度合いに見合った早いものになるだろう。Javaを言語に留めるのではなく、OracleはJSRにもっと頻繁なアップデートを要求すると同時に、例えば JSR 294は死んだままのように、ほとんど進展がないようなものは積極的に終了することで日程を守っていくつもりである。これは JSR 330 の成功をモデルにしている。これはJava言語に注入のアノテーションを 記録的な短期間で導入したものである。
最後にJavaは1つのプラットフォームで、2つでない、という認識で、JavaSE とJavaMEのグループは1つの委員会に合体される予定である。
JCP再生の予定も挑戦的で、他のJSRにも良い影響を与えるだろう。5月末までに投票を終え、9月に実行開始である。Oracleはその後のJSRがJSPAを改善していくことを約束している。JSPAはこれまでも非難を浴びており、結局 ApacheのJCPからの退会 に繋がった。