MicrosoftはAndroid開発者をWindows Phone 7 (WP7)へ引き込むためにAPIのマッピングツールとWP7ガイドを提供する。
6週間前、MicrosoftはiPhoneアプリケーションのWP7への移植に興味があるiOS開発者向けにツールをリリースした。そして昨日、Android開発者向けにも同様のツールを提供した。これに含まれているのは、
- AndroidからWP7へのAPIマッピングツール
- Androidアプリケーション開発者のためのWindows Phone 7ガイド (PDF)
このマッピングツールはWP7のAPIにGingerbreadのAPIを対応付ける。AndroidとWP7のオンラインドキュメントへのリンクも付けられている。Microsoftの相互互換性チームのシニアテクニカルエバンジェリストのJC Cimetiere氏の説明によれば、that one should not “すべてのAPIをマッピングできるわけではありません。両者のプラットフォームの設計は違いますし、ユーザインターフェイスも違います”。しかし、“iOSとAndroid向けにAPIマッピングツールが対応する範囲を拡大するべく努力しています”。このツールはまだWPのMango APIには対応していないが、この夏にはサポートする予定だ。
Android開発者向けのWP7ガイドはMicrosoftの携帯開発スタックとその内部のアーキテクチャを紹介する。Androidと似ている点、異なる点、UI開発のガイダンス、アプリケーションを移植したいと思っているAndorid開発者向けのC#のサンプルコードを含んでいる。
iOSとAndroidツールを提供するのは、iOSとAndroidの開発者にアプリケーションを Windows Phone向けに移植してもらうことで、WPのエコシステムを大きくしようとするMicrosoftの試みだ。Microsoftは他のキャンペーンも実施している。これは、Windows Mobile 6.xのユーザをWP7へ移行させ、6月15日にMy PhoneサービスとWindows Marketplace for Mobile Webのサービス提供を終了することを周知させるのが目的だ。Live Skydriveへ移行するコンテンツもあるが、音楽やビデオ、ドキュメント、お気に入りは移行しない。My Phoneサービスのウェブサイト自体は今年の10月6日に停止する。これらの停止になるサービスを利用しているユーザがWP7へ移行するのか、それともiPhoneやAndroidやRIMへ移行するのかは興味深い。Gartnerのある調査によれば、2011年の第一四半期にはWindows MobileはWP7より多く売れる。今のところ、WP7にとっては良い状況ではなさそうだ。