Wanjun Zhuang氏がLinkedInのアジャイルコーチンググループのメンバに新しいアジャイルチームから信頼を得ることについて質問している。氏曰く、
チームは私をマネージャとして見ています。彼らはコーチの役割についてあまり知りません。私はマネージャとコーチの違いを説明したのですが。コーチはチームのメンバでありチームの振る舞いを観察して助言を与えます。しかし、チームのメンバはコーチと情報共有しようとしません。コーチは評価を下す人間だと思っているのです。
Melanie Haven Gilbert氏は、自分が受けた恩恵を他人に渡すことが信頼獲得に繋がると説く。
信頼と尊敬を獲得するためには時間がかかります。始めから信頼を獲得するのは普通は無理です。私の経験では、まずチームの優先順位をよく知るのがいいでしょう。彼らの優先順位を支持するのです。外部の政治から彼らを守るのも重要です。誠実に振る舞うこと、知っていることと知らないことをはっきり示すこと、知らないことを知ろうとすることが大切です。一貫性を持ってこれらのことに取り組めば信頼と忠誠を得られるのです。
Tim Yevgrashyn氏は透明であることが鍵だと考えている。
あなたの仕事を透明にしておくことです。デイリースクラムで課題を上げ、その課題の解決にはっきりとコミットします。次のデイリースクラムの最後に課題の進捗を説明します。あなたが他のメンバと同様一生懸命働いているということ、他のメンバを助けているということを分かるようにしておかなければなりません。あなたの行為が理解できるようにしておくこと、皆に期待することをはっきりさせておきます。これは"なぜ"あることを行うのかよりも重要な場合があります。そうすればやがて自分たちの行っていることが正しいのが分かり、あなたに懐疑的だった人もあなたの見方になるでしょう。
Michael Badali氏は"マネージャのカンバン"を使うことを勧める。
"マネージャのカンバン"を使ってみましょう。あなたはある問題の解決に打ち込みます。その問題はチームに選ばせます。そうすれば、チームはあなたを尊敬せざるを得ません。チームに選んだ問題があなたの手で解決されるのを見せるのです。1列目に解決しようしている問題を書き、2列目に解決と記入します。単純で分かりやすいでしょう。
信頼構築のための"シンプルだが簡単でない"モデルについて説明する人もいる。
シンプル(しかし簡単ではない):チームに対して小さなコミットメントを行う。そしてそれを守る。さらに少し大きいコミットメントをする。そしてそれを守る。さらに大きな.... お気づきの通り、これは螺旋モデルで一度コミットメントを守れなかったら最初からやり直しです。http://www.gembasystems.com/mediocrity を参照
InfoQが信頼構築に触れたのはこれが初めてではない。
- Esther Derby氏のチームの信頼を確立する5つの方法についてのMike Bria氏の記事。1) 課題を直接扱う、2)関連する情報を共有する、3)コミットメントに従う、4)否定を意味する場合ノーと言う、5)知っていることと知らないこと示す
- 成功するアジャイル契約の鍵としての信頼についてのアジャイルリーダーたちの議論を報告した。
- Shane HastieがAgile 2010で信頼の価値についてDiana Larsen氏にインタビューした。
アジャイルやリーンのチームだけでなく、すべてのチームにとって信頼を構築することは重要だ。しかし、実際のアジャイルチームにとって信頼とはとりわけ重要なものだ。信頼がなければフィードバックが得られないからである。フィードバックがなければアジャイルやリーンの効率性は生まれない。
信頼は文化に強く影響される。この質問をしたのは中国のコーチで、アメリカやヨーロッパからたくさんの回答が寄せられた。これは問題だろうか。あなたの環境では信頼構築についてどんな経験をしただろうか。