Talend社は、先週おこなわれたCloud Computing Expoで、Enterprise Unified Integration Platformのクラウド版をリリースすることを発表した。Talend社は、データ統合や、データ品質、マスターデータ管理や、最近ではCXFをベースとするSOAPERAの買収によりSOAに注力するオープンソース製品を提供している。
Unified Integration Platformは、インテグレーションを管理するための一連の共通ツール、監視機能、共通実行環境、共通メタデータ・レポジトリを提供している。Talend Cloudが新たに追加されたことにより、顧客はハイブリッドな環境に移行し、企業の垣根を越えた統合を実現できる。Talend社は、次にあげるような特定のクラウドやSaaSアプリケーション/テクノロジ用の一連のコネクタを提供している。
- Salesforce.com
- NetSuite
- SugarCRM
- BIRT OnDemand
- Marketo
- Amazon RDS
- Amazon S3
- Database.com
- Google Applications
- Google Analytics
- Hadoop
Talendのインテグレーションは、軽量であり特定のインテグレーション・シナリオやマッピングを実装したPOJOを生成する。Talendは、共通情報モデルを実装することが可能であり、システム統合にはWebサービスを利用する。セキュリティ・フレームワークは、SAML 2.0に基づいている。Talend Cloudは、EC2やCloud.com、Eucalyptusなどに自動デプロイする機能を提供しており、必要に応じてスケールさせることが可能である。
典型的な企業の利用シナリオは、Salesforce.comをSFAツールとして利用しているが、ERPをオンプレミスで利用しているケースなどだ。