オランダのTwente大学のMachiel van der Bijl氏は、ソフトウェアテストを自動化するアプローチを最近発表した。van der Bijl氏は、次のように語っている。
ソフトウェアテストは、開発の総コストの1/3から半分をたやすく占める。我々の自動化メソッドは、製品の品質を改善し、テストフェーズの期間を劇的に短縮し、その結果としてソフトウェア開発のコストを大きく削減させる。
ソフトウェア工学では、テスト担当者は、システムに関する情報を取得することに責任をもち、アーキテクトや開発者に品質面の情報を提供することとなっている。したがって、テストは、アーキテクチャおよび設計にまつわる活動の重要な安全弁なのだ。残念なことに、開発プロジェクトでは、品質保証と十分なテストを行うのに必要なリソースの量のトレードオフに取り組まなければならない。この主な要因は、多数のテストを手動で作成する必要があるという点にある。テストに関する活動は、お金と時間を節約するために削減されることがよくある。さもなければ、テストの専門家が以前語ったように「製品がリリースされず、彼らは逃げだしたのだ!」という状態となる。
Van der Bijl氏は、テストを自動化し、コストをかけずにすむ方法を発見したと主張している。氏のアプローチは、モデルベーステストを活用している。 Wikipediaには次のように書かれている。
モデルベーステストは、モデルベースデザインの応用であり、 必要な中間生成物を設計、実行することによりソフトウェアテストを実施するのだ。これを実現するために、テストデータの全ての側面、主にテストケースと、テストの実行環境を記述するモデルをもっている。通常、テストモデルは、全体もしくは一部を開発中のシステムの一面(通常は機能的な面)を記述したモデルから生成される。
しかしながら、Jeff Fry氏のような多くのテストに関する専門家が、モデルベースのテストのマイナスの面を指摘していることは述べておかなければならないだろう。したがって、このアプローチはまず実際の現場での柔軟性と使いやすさを証明しなければならないのだ。
最近、van der Bijl氏は、顧客にテスト自動化のサポートを提供するAxiniという会社を立ち上げた。