Entity Framework June 2011 CTP には、いくつかのフィーチャが加わった。例えば、 Enumデータ型、 地形と形状用の新しい空間的なデータ型、自動的にコンパイルされ、キャッシュされるLINQクエリのサポートなどである。その他に、EFモデル用の複数のダイアグラムやストアド プロシージャのバッチインポートのような Visual Studioの改善もある。
新たに追加されたランタイムのフィーチャには、以下のものがある。
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Enum データ型がLINQクエリーやアップデートのように、他のスカラー プロパティと全く同じように使えるようになった。
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2つの新しい空間的なデータ型が地形と形状用にEntity Frameworkによってネイティブでサポートされる。
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エンティティ データモデルにTable-valued 関数 を追加できる
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ストアド プロシージャがエンティティ データモデルに複数のresult setを持つことができるようになった
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いくつかのSQL生成での改善、特にtable-per-type (TPT)継承を使ったモデルに対してのクエリの最適化周りにおいて。
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LINQクエリは、自動的にコンパイルされ、キャッシュされるようになり、クエリ パフォーマンスが改善され、CompiledQuery クラスを使う必要がなくなった。
Visual Studio内で Entity Framework Designer用の新しいフィーチャには、以下のものがある。
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デザイナ画面からEnum、空間データ型、Table-valued関数の生成をサポート
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各エンティティ データモデルに複数のダイヤグラムを作成できる。各ダイヤグラムは、モデルをより簡単に可視化できるようにエンティティと関係を持つことができる。モデルブラウザーを使って、ダイヤグラム間を行き来でき、オプションコマンドとして、各ダイヤグラム上に関連するエンティティを含むことができる。
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エンティティ プロパティ ウィンドウで、キーコラムにStoreGeneratedPattern、と指定できるようになり、この値は、エンティティ モデルからストア定義まで伝搬する。
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ダイヤグラム情報は、edmxあるいはエンティティ コードファイルとは別のファイルに保存できるようになった。
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Entity Model Wizardを使ってストアド プロシージャを関数インポートとして、バッチインポートできるようになった。各ストアド プロシージャの結果型は、自動的にエンティティモデルで新しい合成型になる。
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エンティティ デザイナー画面は、選択駆動ハイライトやエンティティ概観の色付けをサポートする。
June CTPに入らなかった、開発中のフィーチャもある。 ADO.NETチームは、公式のブログ投稿でこのことについて述べている。
Entity Frameworkの今回のCTPに入らなかったが、要望の多いフィーチャがいくつかあります。我々は、これらがあなた方にとって重要であることを十分理解しいます。我々のチームは既にいくつかについては、開発を開始しています。まもなく、これらのフィーチャのフィードバックを得たいと考えています。
コードファーストにおけるストアド プロシージャあるいは table-valued関数のサポート コードファーストにおけるマイグレーションのサポート コードファーストにおけるカスタム可能なコンベンション ユニークな制約のサポート 保存中の create-update-delete命令のバッチ化 セカンドレベルのキャッシング
他の新しいフィーチャの説明を含めたもっと詳しい説明は、ADO.NETチームブログで見ることができる。
Entity Frameworkは、.NETアプリケーション用のMicrosoft製のオブジェクト-リレーショナル マッパーである。リレーショナル データベースに対して、強い型付けのLINQによるデータアクセス機能を提供する。 SQL Serverへの直接の、効率のよいアクセス能力や 自慢とするVisual Studioの強い設計時のフィーチャも提供する。