Association for Computing Machinery (ACM)のSpecial Interest Group on Software Engineering (SIGSOFT) は、 Mary Shaw と Dave Garlanの両氏に Outstanding Research Award 2011を授与した。二人のコンピューティング科学者は、 Pittsburghにある Carnegie Mellon Universityの Software Engineering Instituteでソフトウェア アーキテクチャに関する研究のパイオニアである。
ITの専門家は、ソフトウェア アーキテクチャというのはコンピュータ プログラミングが生まれた時から存在する成熟した領域と考えているかもしれない。実際に、ソフトウェア エンジニアリング コミュニティが集中的にソフトウェア アーキテクチャに研究の焦点を当てだしたのは1990年代と遅い。基本的な原理は、1980年代から研究されてはいたが。特に、パターンの活動とGoF (Gang of Four)とPOSA (Pattern-Oriented Software Architecture)のような影響力のある本が多くのソフトウェア開発者やITマネージャの間でソフトウェア アーキテクチャを広く認知させることになった。しかし、多くの人達は、 Shaw と Garlan氏のような大学教授がこの革命を始めたことは、知らない。
CMUの Institute of Software Researchのディレクターである William Scherlis氏は次のように言っている。
「ソフトウェア アーキテクチャ」という言葉は、1960年代の終わりの頃に始めて現れましたが、その意味が明らかになったのは、それから約20年後に、 David とMaryの両氏が、系統だったアプローチを使って、アーキテクチャに対処できる、と主張してからなのです。ここCarnegie Mellon における、その後の彼らの研究と彼らの同僚の研究が、アーキテクチャのモデリング、アーキテクチャレベルのパターンの分析と識別に対する技術的方法論に繋がり、今それを使用することが更に大規模なソフトウェアシステムの技術において、標準となりました。
1996年に、両氏はSoftware Engineering: Perspectives on an Emerging Discipline というソフトウェア アーキテクチャに関する古典的な本を出版した。この本の中で、彼らは、アーキテクチャ設計の基本と基本的なアーキテクチャのスタイルを紹介した。
両科学者は、ハワイで開かれたInternational Conference on Software Engineering (ICSE 2011)で受賞した。