IBM Workload Deployer バージョン3.0が6月15日にリリースされた。アプライアンスベースのプライベートクラウド構築を実現するこの製品は、新たな成熟段階に達した。
IBM Workload DeployerはIBM WebSphere CloudBurst バージョン2.0アプライアンスの後継製品であり、パターンやテンプレートがより活用できるようになり、プライベートクラウドの構築や配置を容易にする自動化機構が備わっている。製品名が変わったのは、単なるWebSphereのコンポーネントではなく、アプライアンスへと成長したからだ。IBMはWorkload Deployerとともに、WebSphere Portal ServerのHypervisor Edition ImagesやLotus Web Content Management、DB2、WebSphere Process Server、WebSphere MQ、WebSphere Message Broker、IBM HTTP Server、WebSphere Application Serverを提供している。 より広い対応能力を持っているのに加えて、Workload DeployerはWebSphere CloudBurstアプライアンスよりも強力な処理能力、ストレージとネットワークの容量を持っている。
プライベートクラウドには、標準化されたイメージや仮想化、自動化をサポートしている必要がある。Workload Deployerは事前に定義されたコンポーネント、パターン、ポリシー、クロスコンポーネントリンク、テンプレートから選択することで配置のカスタマイズと標準化を実現できる。
IBMが提供するテンプレートがIBM Workload Deployer Pattern for Web Applicationsだ。 このパターンはアプリケーションをEARやWARにパッケージングして配置するためのPaaSソリューションを提供する。このワークロードパターンはインストールや構成、ミドルウエアコンポーネントの統合をカプセル化する。このパターンを使うとアプリケーションの配置だけに注力できる。トポロジーパターンを利用してコンポーネントのインストール、構成、統合をより柔軟に簡単に構成できる。
Workload Deployerが提供するものに加えて、手動で構築したHypervisor Edition Imagesやパターン、テンプレートを利用することができる。この構築にはIBM Image ConstructionとComposition Toolを使う。
またWorkload Deployerは様々な仮想化環境をサポートする。VMware ESX (Linux)、PowerVM (AIX)、z/VM (Linux on System z)などだ。さらに、仮想化システムパターンを動作を監視しながらスケールアップやスケールダウンできるAutonomic Elasticityをサポートする。リソースを最適化するために仮想マシンを移動することもできる。
Workload Deployerは標準化とアプライアンスの自動化、カスタマイズしやすさと構成しやすさを組織の要求をニーズを満たしながら上手くバランスを取っている。しかし、However, content in the form of Hypervision Edition Imagesやパターン、テンプレートの形で提供されるコンテンツはこの製品を上手に使うためいは重要な要素だ。少なくても、同じようにバランスのとれたプライベートクラウド構築ツールを作成している他のベンダに取っては脅威になるはずだ。
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