ソフトウエアの専門会社であるEdgeCaseはエンタープライズアーキテクチャの専門とする会社であるJanovaを支援し、ウェブベースの自動テストツールを開発した。このツールはクラウドベースのアプリケーションで、自然な英語でテスト用のバッチ処理を記述できる。実装にはRubyを利用する。
JanovaとEdgeCaseのソフトウエアエンジニアが集まってひとつのチームになり作業して、最初のプロトタイプから完全に実装が終わるまで8ヶ月しかかからなかった。Janovaの開発には3つの要素があった。
- 実装技術としてのRuby
- 2週間のタイムボックスを使ったアジャイル開発プロセス。開発中でも簡単に優先順位変更に柔軟に対応するため。
- 顧客はクラウドにホストされたテストツールにウェブを通じてアクセスできるように、SaaS (Software as a Service)開発を実現する。Janovaはクラウドにホストされたテストツールはテストのパフォーマンスを20倍にも引き上げると主張している。仲介役のコンポーネントが処理をバックグランドの様々なワーカーコンポーネントに分散させる。さらにこの仲介役のコンポーネントは安全なアクセスも担保する。
Janovaの内部や詳細について興味がある読者はフォーラムでチュートリアルやスクリーンキャスト、その他の情報を確認できる。
世界的なメディア企業であるRed HerringもJanovaに着目した。Red Herringの編集部はアメリカの革新的な企業のトップ100の2011年のリストにJanovaを選んだ。Red HerringのCEOであるAlex Vieux氏は
激しい議論の結果、北アメリカ中の数百の候補からトップ100の企業を選びました。私たちはJanovaが同社のビジョンを具体化し、ベンチャー企業として成功するための革新を起こすと信じています。Janovaは自身の達成を誇っていいでしょう。競合相手もとても強力だったのですから。
顧客は1ユーザ月額10ドル(ベーシックバージョン)または25ドル(プロフェッショナルバージョン)でこのサービスを利用できる。また、無制限のテストユーザと無制限のテスト同時実行が可能なエンタープライズバージョンも提供する。さらに、15日間のトライアルアカウントも含まれている。