Windows Azure Tools 1.4をリリースした。これは、Visual Studioの拡張機能の更新版であり、開発者はWindows Azure向けのアプリケーションを作ることができる。今回の更新で強化されたのは、
複数のサービス構成のサポート
開発者はローカル環境でテストをするための構成ファイル、Windows Azureへ配置するための構成ファイルのふたつを持つことができる。アプリケーションを発行するとき、適切なサービス構成を選択できる。
Windows Azureの性能調査
Windows Azureでアプリケーションが実行している時に性能テストをすることができる。4つのオプションを使って性能の調査ができる。
- CPUサンプリング:CPU使用の分析。実行中のアプリケーションの性能にはほとんど影響しない
- Instrumentation: 入力/出力、関数呼び出しの時間
- .NETメモリアロケーション: サンプリングプロファイル方法をつかって.NET Framework自体が使っているメモリを分析する
- 並列性: マルチスレッドアプリケーションにおいて、データを追跡することで待機状態に成っているスレッドを見つける
性能調査はVisual Studio UltimateとPremiumでしか利用できない。
MVC 3 Web Role
Azure Toolsの以前のバージョンでは、開発者はMVC 3 Web Roleを手動で設定しなければならなかった。今回のバージョンでは設定のテンプレートがデフォルトで提供される。また必要なアセンブリも自動で登録してくれる。また、ASP.Net Universal ProvidersはSQL AzureとSQL Compactをサポートする。
パッケージの検証
Visual StudioにAzureアプリケーションの潜在的な問題についての警告とエラーメッセージいくつか新しく追加される。開発者はテスト段階で早期に問題を修正することができる。
Windows Azure Tools 1.4はMicrosoft Web Platform Installerからダウンロードできる。