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Google Native ClientがChrome 14でデビュー

原文(投稿日:2011/08/12)へのリンク

アナウンスされた のが1年以上前になる、Google Native Client (NaCl)が昨日Chrome Beta Channel で デビューを果たした。7月の終わりには、すでにその SDK がバージョン0.5という、安定したものになっており、まもなく Chrome 14の出荷に合わせて、リリースされるようだ。 SDK 0.5でコンパイルされたアプリケーションは、安定した ABI (Application Binary Interface) を持ち、 Chromeの将来のバージョンとも互換性がある。それ以前のSDKでビルドされたアプリケーションは、再ビルドが必要であり、最新のABIとは互換性がない。

Native Clientは、オープンソース、オープン形式のプロジェクトで、ブラウザのパフォーマンス問題に取り組んでいる。過去、webアプリケーションはその移植性と使い易さの点では、優れているが、ある場合には余りに遅いので、ネイティブアプリケーションにとても、追いつかないと、多くの人々が不満を言っている問題である。NaClはこの問題の一部を解決する。なぜなら、CやC++で書かれたネイティブコードが保護されたサンドボックス環境の中で走ることができるようになり、 Pepper APIであるが、HTML5 や JavaScript で書かれたwebページにアクセスできるのである。NaClとPepper は、webアプリケーションのまさに塩胡椒であるが、更に完全なweb体験に欠けているものを付け加えることになる。Googleは、NaClコードがブラウザ内で走ることによるパフォーマンス低下は、ブラウザ外に比べて5%未満だ、と宣伝している。

開発者は、32と64ビットWindows と Linux プラットフォームと32ビットMac向けのNaClモジュールを Eclipse for C/C++ あるいは Xcodeを使って書くことができる。Googleは、将来 Visual StudioにNaClのサポートを追加する約束をしている。NaClは、LLVM (Low Level Virtual Machine)上で走るので、他の言語でも将来サポートすることができる。そして Objective-C や FORTRANを含んだ、幾つものコンパイラーが現在開発中である。現在は、各ターゲット プラットフォーム 用にNaClモジュールをビルドしなければならないが、Portable Native Client (PDF) が追加されるときには、この問題も解決される。モジュールは、全プラットフォームで走る、単一の中立な命令セットにコンパイルされる。

NaClは当初、Netscape Plugin Application Programming Interface (NPAPI) を使ったが、後にPepperに切り替えた。NPAPIは、「イベント・ハンドリング、アウトオブプロセス プラグイン、非同期インターフェース」を「堅牢にサポート」することができなかったからである。また、NaClは当初、複数のブラウザ上で走ることを意図していたが、Chromeしかサポートしないようである。他のブラウザは、Pepperを使っていないからである。

幾つもの がサイトにあるが Chrome 14でしか動かない。

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