アジャイルマネジメントツールの大手であるVersionOneはLeanKitと戦略的提携を結び、LeanKit Kanbanをチームレベルで利用し、企業レベルのアジャイルマネジメントではVersionOneの製品を使うという統合を提供すると発表した。
アジャイルのタスクやストーリーボードは物理的にものであれ、ソフトウエアであれ、普通は単純なワークフローに従う。例えば、準備、実施中(カンバンの用語でいうWIP)、完了という3つの状態を持つワークフローだ。この方法はたいていの場合はソフトウエア開発やメンテナンスで有効だ。しかし、現在のソフトウエア開発チームでは多様で複雑なワークフローを組んだ方が便利な場合が多い。単純な例を挙げれば、検証、作成、準備、WIP、検証、完了というようなステップを含むワークフローだ。さらにワークフローの始めに優先度付け、見積もり、設計のようなステップを持つチームもある。このようにチームの特定のニーズによって異なるステップは、準備の期間、WIPの制限、スイムレーン、優先度レーンなどを使って、フローを視覚化し管理するために手が入れられるのが普通だ。
LeanKit Kanbanを使えばチームはこのようなワークフローを作成しカスタマイズできる。一方、企業レベルでの報告や組織階層の管理、ストーリーの作成、リリース計画など企業レベルでのアジャイルマネジメントはVersionOneを使い続ければいい。情報はVersionOneのバックログとLeanKit Kanbanのワークフローの間を自由に行き来する。
VersionOneのアライアンス部門のバイスプレジデントであるPaul Culling氏はこの統合の最も優れた点を説明する。
"VersionOneは元々カンバンの基本的な機能はサポートしています。構成可能なボードやWIPの制限、関連するレポート作成などです。しかし、今回のこの統合によってチームはLeanKitのより洗練されたカンバンのサポートを享受できます。スイムレーンやサービスの分類、カンバンに特化した先進的な分析など、カンバン/リーン開発を実践しているチームが探し求めていた、より成熟した機能が利用できます。"
氏はLeanKitのCEOであるJon Terry氏と議論をして、LeanKit Kanbanの累積フローダイアグラムやサイクルタイム(その作業が完了するまでどのくらいかかったか)のようなボトルネックを特定しワークフロー変更の際の入力を生み出すメトリクスは、チームにとってとても役に立つと説明した。
また、VersionOneの社長兼CEOであるRobert Holler氏は熟慮を重ねてLeanKitを選んだと説明した。つまり、VersionOneはカンバンのサポートが必要なチームのために最良の統合を実現したいと考えてたのだ。Jon Terry氏も、同様の考えを表明している。
またJon Terry氏は、LeanKit Kanbanを今後も単体の製品として販売していくこと、そして、現在この製品は建築のようなソフトウエア産業でない産業で市場シェアを獲得しつつあることを表明した。
この統合について、そしてアジャイルマネジメント全般についてあなたの考えを教えてください。
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