Sync Framework Toolkit は Sync Framework 2.1の上に作られており、OData を使ってどんなプラットフォームあるいはクライアントとも同期できる。その中には、 Windows Phone 7, Silverlight, Windows Mobile, iPhone, iPad, Blackberry, Android デバイス, HTML5を使ったあらゆるブラウザが含まれる。
Sync Framework Toolkitは Sync Framework v4.0で約束された機能を提供している。 Sync Framework v4.0は 2010年10月にCTP となったが、完全なリリースにはならなかった。この フォーラムのスレッド で説明されているように、リリースは無期限に延ばされてきた。しかしすでにCTP向けに開発してきたチームを助けるために、ツールキットは Sync Framework 2.1の上で動作するように計画された。
随分前から Sync Frameworkは 非MSデータベースと同期させるために 使われた。クライアントにインストール必要があり、Windowsだけにしかインストールできない、という制限は今や必要でなくなった。MicrosoftのMobility Architectである Rob Tiffany氏は、彼のブログで、Toolkitには 大きな改善がなされている、と説明している。
なぜ開発者はデータ転送に SOAP や REST よりも Sync Frameworkを使いたいと思うか、ということについて氏は以下のように言っている。
その理由は、パフォーマンスとバンド幅の効率性に関係しています。SOAを使うと、SQLサーバーで何が変わったのかを見るのに、必要な全データをデバイスに読み出すことになります。データをアップロードする場合も同じです。 Sync Framework Toolkitを使えば、変更のみ、すなわち差だけを無線で飛ばせばいいのです。
ツールキットの文書は、あらゆるプラットフォームからの同期サービスを消費するために、衝突意識と衝突無意識の両方のクライアントをいかに書くかについて説明している。 Windows Phoneのサンプルと一緒に、ツールキットには iPhoneアプリケーションのサンプルやオフラインHTML5アプリケーションも含まれている。パッケージのクライアント側のソースコードサンプルは Apache 2.0 ライセンス の下でリリースされ、サーバー側のソースコードは MS-LPLライセンスでリリースされている。
Sync Framework はMicrosoftからの同期化プラットフォームで、複数のデータストアを跨いでデータの同期をとるために使うことができる。