しばらく前から CTP になっていた Windows Azure AppFabric の Queue,Topic および Subscription 機能がリリースされた。Windows Azure にホストされるアプリケーションに対して,非同期クラウドイベント,イベント駆動 SOA,ロードレベリング/バランシングなど,新たなシナリオを実現する。
新機能を簡単に説明すれば,次のようになる。
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Queues – 受信者が参照するまで保持が 保証 されている,非同期メッセージを生成する機能。受信側がオフライン状態である場合,メッセージはキューに保存され,オンラインになった時点でアクセスすることができる。
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Topics – キューに似ているが,トピックの各メッセージを (そのトピックに登録された) 複数の受信者が受信可能な Publish/Subscribe 機構を備える。受信者からは,各サブスクリプションが仮想的なキューとして参照される。
新機能をより詳しく知るために,以下の各氏がリソースを提供している。
- Neil Mackenzie – AppFabric Service Bus Queues と Topics
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Sam Vanhoutte – Publish/Subscribe,メッセージセッション の利用
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Will Perry (AppFabric チーム) – REST API の使用方法
これらとは別に AppFabric Service Bus にも,接続数以外に使用量を計測する単位として次のものが追加された。
- Entity Hours – 一定期間内に使用されたエンティティ (Queue あるいは Topic,Subscription,Relay,メッセージバッファ) の,生成から削除までの時間を合計したカウント値。
- Message Operations – サービスバスに送信された,あるいはサービスバスから受信したメッセージの総数。戻り値が空のリクエストも含む。
これらの測定値は情報提供あるいはモニタを目的とするもので,課金には関係していない。
Windows Azure は Microsoft が提供する,スケーラブルなアプリケーション構築のためのクラウド PAAS である。Windows Azure AppFabric は,サービスバスおよびアクセスコントロールバスを含むクラウドアプリケーション用ミドルウェアプラットフォームである。