セカンドレベルキャッシュは、Entity Frameworkの枠に収まらない機能のひとつである。「Entity FrameworkとAppFabricのセカンドレベルキャッシュ」というMSDNの記事において、Julie Lerman氏は、Microsoft AppFabricのような優れたキャッシュサービスをEntity Frameworkのセカンドレベルキャッシュで実装する方法について解説した。
なぜセカンドレベルキャッシュが必要なのか?
EFは、コンテキストからステート情報を見つけて、自動的にデータベースの永続化コマンド(insert, update, delete)を生成する機能をすばらしい機能を持っています。しかし、もしステート情報が無効の場合、EFはSaveChangesを呼び出されてもなにもしません。
セカンドレベルキャッシュは、このタイプの問題を解決する手段になります。これらのキャッシュは、トランザクションの外(しばしばアプリケーションの外)にあるため、あらゆるコンテキストのインスタンスで有効です。
Julie氏は、Windows Server AppFabricで使えるようにするためにJarek Kowalski氏が設計したEFキャッシュプロバイダを拡張した。氏は、AppFabricクライアントAPIとともに動作するようにadapterクラスを変更し、ObjectContextクラスを拡張した。さらに詳しく学習するために、記事からコードサンプルをダウンロードすることができる。
セカンドレベルキャッシュはまた、頻繁にクエリされるデータをキャッシュして、頻繁にデータベースにアクセスすることを避けることによって、高トランザクションのアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができる。Microsoft AppFabricは、Entity frameworkのようにORMとして使える必要がある唯一のキャッシュソリューションではなく、memcachedのような他のフレームワークでもコードを変更して、同じ目的で使うことができる。
ADO.NET Entity Frameworkは、マイクロソフトが提供するオブジェクトリレーションマッパーである。EF 4.1は、バリデーション、空間データ、列挙型などの興味深い機能とともに先日リリースされた。