カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所(SEI)はGridWeek 2011カンファレンスにて、スマートグリッド成熟度モデル(SGMM)の更新版を発表した。SGMMとは定義によれば、
電力事業者がスマートグリッドの計画、選択肢の優先順位付け、スマートグリッド実現への進捗具合の評価に利用する管理ツール。
Wikipediaによれば、
スマートグリッドは、電力の供給者や消費者を含む、利用者の振る舞いや行動を予測し、状況に応じて対処しようとする電力網の一種。信頼性が高く、経済的で持続可能な電力サービスの提供を目的とする。
現在の中央集中的な電力網と比べて、スマートグリッドは脱中心化されたネットワークで消費者と供給者を結びつける。“スマート”という単語は電力網とITの組み合わせを示している。このインフラの組み合わせは、様々な大小の消費者と電力供給者が安全かつ信頼性のある方法で電力を利用、提供するという従来の電力網が扱えない問題に対処すると言われている。数年のうちに、現在の電力網はスマートグリッドに置き換えられる必要があるだろう。
SGMMはこの転換に直面する電力事業者を支援するためのSEIの方法論だ。
公開の更新版のSGMMコンパス調査を用いれば、新しいデータを集めるのに役立つだろう。
- より洗練された相互比較
- モデルの効率性の促進
- 評価時における目標の通知
SEIのウェブサイトによれば、SEIが認定するスマートグリッド成熟度モデル(SGMM)のナビゲータは
電力事業者を支援するためにSGMMナビゲーションプロセスを通じて、訓練と認定を受けた産業のエキスパートです。SGMMナビゲータは電力事業者のスマートグリッドチームと恊働して、SGMMコンパス評価を基本的な合意を元に完成させ、現在の状況や共通の目的について価値ある議論を促進します。調査を評価、分析した後、ナビゲータは2回目のワークショップを開き、調査結果をレビューして、計画の土台についての合意形成を行います。さらに、関連する動機や障害、必要な行動についても議論を深めます。
詳細に興味があれば、この入門記事を読むか、CMU SEIのスマートグリッドのサイトを訪れるといいだろう。