先日のPASS Summitにおいてマイクロソフトは、コードネーム"Denali"として知られ、SQL Server2012と呼ばれるであろう、次期バージョンのSQL Serverをアナウンスした。Power View (以前は"Crescent"と呼ばれた)とSQL Server Data Tools (以前は"Juneau"と呼ばれた)を含む他の製品にも正式な名前が与えられた。
最も新しいSQL Server 2012 community technology previewのバージョンは、7月にリリースされたCTP 3である。 マイクロソフトは、日付は指定していないものの、まもなく製品が完成して、来年の前半に製品版がリリースを期待していると言っている。
アナウンスの中で、マイクロソフトは、彼らがBig DataとSQLServerのビジネスインテリジェンスにフォーカスしていると話している。彼らはHortonworksと協業して、Big Dataを処理するために、オープンソースのApache Hadoopとの統合の作業を行った。Hortonworks CEOのEric Baldeschwieler氏は、以下のように述べた。
80%以上の新しいデータが、構造化されていないソースから作られています。私たちは、マイクロソフトと一緒に、Apache Hadoopというデータの保存と処理を行う強力なプラットフォームの開発を手助けできることに興奮しています。
Hadoopは、 リレーショナルデータベースシステムでなく、たとえば、Eメール、ドキュメント、Web検索結果、ソーシャルネットワークのフィードといった、ルーズに構造化された大きなボリュームのデータを保存することが理想である。 マイクロソフトは、AzureベースのHadoopサービスを2011年末に提供する予定であり、Windowsベースのディストリビューションは、2012年中に予定されている。(Hadoop Connectors for SQL Server 2008 R2は、今月初にリリースされた)
BIフロントとしてマイクロソフトは、視覚的データ探索のためのブラウザベースのレポートツールであるPower Viewの新しい"タッチ"機能をデモした。新しい機能では、ユーザによるレポートのドリルダウンを可能にし、このバージョンはiOSを含む複数のモバイルデバイスをサポートする。このリリースは、2012年末のリリースを予定している。
マイクロソフトはまた、SQL Server 2012で提供する製品群のコードネームを紹介した。"Data Explorer"は、Windows Azure Data Marketplaceにおいて、ユーザーによるアクセスと分析を可能にするツールである。 Data Explorerについては、それほど多くの情報は提供されていないが、PASS SummitにおけるデモのビデオがEngadgetで提供されている。Data Explorer CTPは、SQL Azure Labsで提供されている。