バージョン11で、Visual Studioのマクロは使用できなくなる。これは、IDEのアドホック拡張を許可しない、ここ10年で最初のバージョンとなる。完全にコンパイルされた拡張は、継続して作成することができ、新しいプロジェクトテンプレートは、プロセスを簡単にするために含まれている。
マイクロソフトの追跡データによると、Visual Studioのマクロは、現在1%未満の開発者にしか使われていない。これだけでは、マイクロソフトがこの機能を削除するのに十分ではなく、Visual Studioのマクロは不釣り合いに高いメンテナンスコストがかかってしまう。他の機能とは異なり、新しいバージョンのVisual Studioのたびにマクロサポートが更新され、完全にテストされている。理論の上では、マクロIDEを使って、あらゆる機能を記録して再生することができることが、マイクロソフトのメンテナンスの巨大な負荷になっている。
Matt Kaufman氏によると、マクロIDEはいくつかのバージョンで更新されない。起動すると、古いバージョンのVisual Studioのように簡単な通知が表示される。よりやっかいな事実は、Visual Basicのみのサポートであることだろう。マクロの作成に、C#やより新しい.NET言語を使うことができない。
前に述べたように、拡張性をサポートするために、新しいプロジェクトテンプレートが含まれている。現在は、VBとC#で以下のリストの機能が提供されている。
- Visual Studio Package: 古いVSPackageスタイルのプラグインが使われている。
- エディタ分類: あなた自身のシンタックスハイライトを作成するのに使用される。
- エディタマージン: エディタウィンドウの余白を装飾するのに使用される。
- エディタテキスト装飾: エディタウィンドウのテキストを装飾するのに使用される。
- エディタのビューポイント装飾: エディタの表示面に関連したエディタのビジュアルを配置するために使用される。
- [VB/C#] アイテムテンプレート
- [VB/C#] プロジェクトテンプレート
- VSIXプロジェクト: Visual Studio Galleryで見られるもっとも一般的な新しいプラグインモデル。
- Windowsフォームツールボックスコントロール
- WPFツールボックスコントロール
言語固有のテンプレートに加えて、汎用的な拡張性フォルダには以下が含まれている。
- Visual Studioアドイン: C#、VB、C++ ATL、C++ CLRを使ってアドインを開発できるウィザード
- Visual Studioパッケージ: C#、VB、C++のどれかを選択できるウィザード
- Visual Studio Shell Isolated: Visual Studio IDE自身をベースにしたアプリケーションを作成できる。早期のサンプルがAddOn Studio for World of Warcraftで提供されている。