小規模および大規模の企業は、Windows Server 8で自分のクラウドを作ることが可能になる。Microsoftのホワイトペーパーは、レドモンドからまもなくリリースされるサーバーOSで、IaaSプラットフォームなどの構築の詳細を提示している。
Windows Azureプラットフォームを通じたPaaSクラウドと、Office 365とDynamics CRM Onlineの2つのSaaSソリューションを提供したあと、Microsoftは、彼ら自身のIaaSクラウドの構築に興味を持つ顧客のために、Windows Server 8ベースで実現可能なオプションの準備をしていた。 Windows Serverのソリューションは、下の図に描かれているようにAppFabricとSystem Centerを使用している。
Windows Server 8 (WS8)は、トラディショナルまたは仮想的なデータセンターから、自動割り当てを可能にして、複数のテナント向けにスケーラビリティと管理性をサポートした独立したVMのセットアップした“クラウドのような”ものに移行することを可能にする。 これだけでなく、Live Migrationは、サービスの停止やIPアドレスの再設定をすることなく、Hyper-Vがホストするクラスタ境界とサブネットやWANサブネットワークの間で複数実行されている仮想化されたワークロードが移行でき、Storage Migrationは、ネットワークをまたいで仮想化されたハードディスクをダウンタイムなしで移行することができることをMicrosoftがBUILD 2011で紹介した。ライブマイグレーションは、仮想化されたインハウスのHyper-Vベースソリューションから、オンプレミスまたは、クラウドにホストされた環境へダウンタイムなしで移行することができる。
セキュリティに関しては、Hyper-V Extensible Switchが、次の機能を提供する:プライベート仮想LAN、ARPポイゾニング/スプーリング プロテクション、DHCPスヌーピングプロテクション、仮想ポートアクセスコントロールリスト、VLANトランクモードサポート。WS8はまた、仮想CPUとディスクの割り当て領域などの静的な計測と、CPU使用率とネットワークの帯域利用など。動的の両方を報告する、リソースの計測も提供する。また、SMB2 ファイル共有の使用量、RDMA使用量、ネットワークトラフィックと、VMメトリクスなど、いくつかのパフォーマンスカウンタも追加され、様々なリソースの使用量とパフォーマンスを計測することができる。
たとえば最小と最大の帯域幅が保証されるようなSLAがある場合、QoSポリシーをセットアップすることができるため、顧客は、他のテナントの高いネットワーク負荷や、ホストが提供するソフトウェアのバグで大量の帯域を使うようなケースにおいて、他のテナントから保護されるSLAは自動的に強制される。
WS8クラウドは、Windows PowerShell 3を使うことができ、すでに定義されている数千のcmdletを使ってクラウドの管理を行うことができ、Windows PowerShell Workflowsは、モダンでバッチコマンドと同等である。
Microsoftは、たった12~数千のサーバーをが必要な中規模ビジネスや、数千のサーバーを提供しているホスティングプロバイダから、すべてのサイズのクラウドにWS8を推奨している。
“Windows Server 8を使ったInfrastructure as a Service (IaaS)クラウドの構築”というホワイトペーパーには、スケーラビリティ、可用性、拡張性の詳細を含む、Windows Server 8でのクラウドを構築に関するさらなる情報が含まれている。