OracleのJavaチーフアーキテクトであるMark Reinhold氏は、Java 8とその先の開発詳細と、JavaFX 2.0のGAリリースについて、サンフランシスコで開催されたJavaOne conferenceの彼のキーノートセッションでアナウンスした。
Java 8の2つの大きなテーマは、Jigsawによるモジュール化と、プロジェクトラムダ(Lambda)である。Jigsawに関するディスカッションでMark Reinhold氏は、これとOSGiがシームレスに統合される必要があると強調した。 IBMはOpenJDKを通じてこの作業に協力しており、最初のプロジェクトはIBMがOpenJDKに組み込み、2つのモジュール化フレームワークの間の相互運用性の調査と実証を行うことになる。
プロジェクトラムダは、Javaがマルチコアプロセッサのシステムで効果的に動作するためのものである。「ラムダ表現を追加することは、クールキッズに追いつくことであり、いくつかの真実です」とReinhold氏は言う。「しかし、本当の理由は、マルチコアプロセッサを処理するのにラムダはベストな方法だからです。」ラムダの実装は、もともとJava 7で動的型付け言語であるRubyやPythonをサポートするためのInvokeDynamic 機能を使っている。
Java 8の他の強化点は、JRockitの機能をHotSpotに取り込む作業が完了し、追加の型アノテーションであるDate/Time API (JSR310)と、開発の幅を広げるためにセンサーをサポートしたことである。
Oracleはまた、Java 9開発のキーエリアをすでに特定している。 Reinhold氏は、アイディアの中でも、コマンドラインオプションに依存したJavaプログラム実行の最適化設定を減らすためのセルフチューニングJVM、OS/ネイティブ統合の向上、ビッグデータのサポート、具体化、クロスランゲージサポートを向上するための新しいメタオブジェクトプロトコル(Neal Gafter氏は、すでに支持している)、マルチテナント、クラウドアプリケーションのためのリソース管理に言及した。
Oracleはまた、JavaFX 2.0の可用性と、FXMLを生成するドラッグ&ドロップデザインツールであるJava FX SceneBuilderの早期アクセスをアナウンスした。