Microsoftは、Twitter、Facebook、Blogger、YouTubeなどからユーザーの興味を分析して、ソーシャルWebでのトレンドを取得するSocial Analyticsと呼ばれるクラウドサービスの提供を開始した。
以前は、プロジェクトVancouverとして知られていたMicrosoftのコードネームSocial Analyticsプロジェクトは、クラウドサービスで現在、ソーシャルWeb分析結果を彼らのアプリケーションに統合したい企業向けにSQL Azure Labsで提供されている。Social Analyticsでは、ユーザーはTwitter、Facebook、Wordpress、Stack Overflow、Blogger、YouTubeを含む様々なデータソースから公開されたデータを取得して、現在、様々なソーシャルネットワークで起こっていることを洞察し、分析することができる。 彼らのビジネスディシジョンや製品に対するユーザーのリアクションを得ることができ、ソーシャルWebで起こっていることによりよい対応をすることができる。サービスは、“顧客の懸念やコメントに迅速に対応して、顧客と繋がる” ことを推奨している。分析されたソースがMicrosoftが選択した制限されたものなのか、顧客が彼らの製品に関して、彼らのユーザーがアイディアを交換しているフォーラムなどを選択することができるのかは明確になっていない。
Microsoftは、Social Analyticsを利用する2つの方法を提供している：コンセプトを証明するためのEngagement Clientと呼ばれるツールと、RESTfulのODataベースのAPI。Engagement Clientは、2つのトピックのツイートを集めるSilverlightアプリケーションである：Windows 8とBill Gates。将来リリースされるツールでは、ユーザーは自分が選択したトピックを利用できるようになる。我々のツールに対するテストでは、いくつかの理由でツイートのみが表示されたが、Facebookのそれぞれのトピックのコメントも表示されるべきである。
Engagement Clientが、彼らのアクティビティでフィルターされたトピックのツイートのSocial Analyticsランクをどのように表示しているかというと、ツイートの言語解析をした後で、肯定的/否定的/中立に関連づけ、ユーザーがフィルターしたツイートのメッセージを質問/質問以外に振り分けて、重要か通知かのステータスをつけている。ツールは、対話のツイートとリツイートや返信の送信などのユーザーの対話でグループ化する。以下は、 “Windows 8のMetro UIを無効にするにはどうしたらよい？”という “Windows 8”のトピックにおける“否定的”なツイートで、その次が“Windows 8のベスト機能トップ10”:という投稿とリンクした肯定的なものである。
我々の動作テスト時に、最高で134のリツイートの以下の投稿を含めてほとんどの投稿はニュートラルであったが、実際には少々ポジティブであったことから、分析エンジンはもう少しチューニングが必要であることを示した。“Microsoftは、Windows 8のライブタイルがバッテリーを殺すことはない”:
ツイート分析には、トピックの時間経過におけるアクティビティのグラフ提示が含まれている。
サービスの最も重要な部分は、APIが利用可能であることである:
ODataサービスの操作を使って、興味のある会話に返信する（Twitterへの返信、Twitterのリツイート）機能のあるクライアントの作成
ODataサービスの操作で、クレーム、重要度、アノテーションを使用して、後で行うアクションや分析のコンテントアイテムをプログラムからマークするクライアントの作成
Microsoftのコードネーム “Social Analytics”のエンドユーザーのすべてのソーシャルアクティビティ情報にアプリケーションからアクセスするクライアントを作成。上記のODataコレクションで定義されたあらゆるメンバーのリソースから直接データにアクセスする。
Client Analyticsは現在、Azure LabsプロジェクトでWindows Azure Marketplaceの DataMarketを通じて配布されている。Engagement Clientは、いくつかのバグと存在していない機能、そしておそらくAPIは開発中だが、プロジェクトは、時間経過とともにどのようになるか興味深く見守りたいものである。Engagement Clientにアクセスするためには承認が必要である。