Microsoftは、Parallel Visualization Pack for Visual Studio 11 Developer Previewをリリースした。新しいパラレルウォッチウィンドウの機能を拡張するために作られており、マルチスレッドアプリケーションのデバッグを補助する視覚化ツールが含まれている。
パラレルウォッチウィンドウにより、開発者にアプリケーションのすべてのスレッドにまたがるオブジェクトと値の参照を行うことができる。スレッドは、アプリケーションの残りの部分が実行されている間、ソート、フラグ付け、停止することができる。Visualization Packは、パラレルウォッチウィンドウに4つの視覚化機能を追加する。
Heat Map
Heat Mapは、クラスタ化、リニア、対数スケールの値を表示して、スレッドをまたいだデータ分散の不均等スポットの発見を助ける。
ヒストグラム
スレッドをまたいだ式の値が発生した数をグラフ化する。これはまた、ユーザーがアプリケーションで未定義の値を表示することもできる。
Scatterplot
この視覚化ツールは、x-y軸にデータのグラフを作成し、スポットの外にいるデータの発見を助ける。
Object Expander
Object Expanderは、パラレルウォッチウィンドウのオブジェクトのメンバーにドリルダウンして、スレッド間の値を比較することができる。値やスレッド全体にフラグ付けとソートを行うことができる。デフォルトの選択には、max、min、unique、未定義の値が含まれる。
視覚化ツールは、特にGPU上のパラレルスレッド数が非常に高いアプリケーションを対象にしている。これらは、デバッグウィンドウの利用をサポートするVisual Studio 11のあらゆる言語で動作する。
Parallel Visualization Packは、Visual Studio Libraryからダウンロードすることができる。