ARMは、Android ネイティブコードのデバッガーとパフォーマンスアナライザー含んでいる Development Studio 5のコミュニティ版を提供している。
ARMがアナウンスしたのは、Development Studio 5 (DS5) Community Edition (CE)のリリースで、これは無料のツールキットだが、このバージョンにはC, C++やアセンブラで書かれたNDK-生成コード用のAndroidデバッガーとプロファイラを含まれている。ビジュアルデバッガーは、 ARM NEON用のSingle Instruction Multiple Data (SIMD)レジスタを含んだ、プロセッサー情報へのアクセスを提供している。これは、Eclipseプラグインとして提供され、Android Debug Bridge (ADB)を使用している。DS5は、またアプリケーションチューニング用のパフォーマンスパラメータを監視するために、プロファイラとシステムアナライザーも持っている。
ARMが言うには、ネイティブのAndroidコードは、対応するJavaコードの最大4倍速く、ゲーム、ビデオストリーミング、処理などのようなCPU負荷の高いタスクに向いている。また、ARMネイティブコードは、プラットフォーム間の移植がより簡単になった、と言っている。
DS5 は、ARMプラットフォーム用に書かれたコードを最適化するツールキットで、コンパイラー、デバッガー、パフォーマンスアナライザー、システムシミュレーターを含んでいる。 DS5 CEがサポートしているフィーチャ(NDKコードのデバッグ、パフォーマンスチャート、関数呼び出しを表示する棒グラフ)の他に、Application 版 に含まれるのは、LinuxとAndroidのネイティブアプリケーションとライブラリのデバッガー、フィーチャに関するずっと広範囲のパフォーマンス分析セットと Cortex-A8シミュレーターである。
ARMベースのプロセッサーは、ほとんどのスマホに使われており、ARMの予想では、タブレットの導入によって2015年までに全モバイルデバイスで支配的な優位を築ける、という。しかし同じ頃に、Intelはスマホのマーケットに参入する準備を進めており、Androidの将来バージョンでは、x86 アーキテクチャがサポートされる。Android Gingerbreadが Intel Atom上で走るのがデモされており、商品版が出てくるのは、1月の CES 2012のはずである。