主要な技術ベンダーが共同で、「複雑なソフトウェアとハードウェアのインフラ上で走る、クラウド アプリケーションとITサービスの両方を可搬化する標準を確立しようとしている。」 3M HIS, ASG Software Solutions ,CA Technologies, Capgemini, Cisco Systems Citrix Systems EMC, Gale Technologies, IBM, Jericho Systems, Red Hat SAP AG, Software AG, Inc.が新しい OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) 技術委員会のスポンサーとして名を連ねている。 OASIS TOSCA TCサイトの要約によると、この協業の結果、以下のことが可能になる。
- 準拠したいかなるクラウドにも可搬なデプロイ
- 既存のアプリケーションをクラウドに、より容易に移行
- 柔軟なバースティング(コンシューマの選択)
- 動的なマルチ-クラウド プロバイダーアプリケーション
電話番号の可搬性は無線通信業界に大きな影響を与え、ここに 引用されているように「電話番号を維持できないことが、消費者がなぜサービスを変えることができないかの最も大きな理由の1つである、と消費者擁護家が述べてきた。」同様に、アプリケーションをポートできないことが、クラウドサービスプロバイダーを変えるのに、一番の障害になりつつある。
可搬性とオープン性が現在のエンタープライズクラウドに決定的である。 Mass Technology Leadership Council の主催により、2011年の10月にマサチューセッツ州Burlington で開催されたクラウドコンピューティングサミットに基づいた、IT知識交換に関するLinda Tucci氏の 投稿に述べられているように、ベンダーロックインと相互運用性は、IT上級層がクラウドコンピューティングの選択肢を考える時に、一番考慮すべき2つの重大懸案事項である。なので、これは企業クラウドベンダーにとって、実にいい時に、ぴったりなメッセージである。もっと重要なのは、これらのベンダーがいかにこの技術を自分達の製品に実装し、その後ある時点で、参加ベンダーのソリューション間でアプリケーションを移動することによって、この技術を証明することである。
しかし、 Cisco UCS クラウドインフラをHP Matrix や Dellに替える確率は、非常に低い。もっとありそうなのが、内部で管理しているデーターセンターとパブリッククラウドサービスプロバイダー間でアプリケーションを移動することである。もしそうなるなら、明らかにスポンサーリストに入らないのは、Amazon Web Services, Rackspace, Joyent, Savvis, Terremark, CSC ( この Gartner IaaS Magic Quadrant でリーダーとして挙げられているベンダー)である。実際、唯一パブリッククラウドサービスプロバイダーで挙がっているのはIBMで、彼らはプライベートクラウド向けインフラも販売している。
詳細はhttp://www.tosca-open.org/を見て欲しい。