半年以上前にCap Geminiの Steve Jones氏は RESTは企業で成功しているかどうか尋ねた。氏は企業におけるRESTは、死んでいるのではなく、まだ生まれたてなのだ、と信じている。
SOAPは完全に死んでいるわけではなく、企業ではちゃんと生きており、実際のところ、いくつものベンダーからのパッケージソリューションを統合する際には、唯一の本当に実現可能なアプローチです（エンタープライズITの相当な部分）。しかしRESTは、この何年間で開発全体でもやっと2,500足らずのAPIしか登録していません。
RESTは完全に死んでいるわけではなく、5年以上経ってもまだ生まれたてなのです。
このような記事は RESTとSOAPに関して、よくある極端な意見を含めて、多くの議論を巻き起こした。 最初の議論があってから数年後の現在でも、存在する。唯一言える結論は、SOAPがうまくいく領域があり、またRESTの方がうまくいく領域がある、ということである。しかしそのような領域（シナリオ）を正確に定義しようとすると、しばしば 更なる論争（議論？）の原因になってしまう。さて今回 Jones氏が議論に付け加える何かを持っており、それはRESTの名称変更がこの状況に役立つことができるかどうかについての 議論である。彼の論点を説明するのにたまたまFacebookで最近起きたことを使っている。彼らはREST APIを非推奨にして、新たにGraph APIと呼ぶものを作った。FacebookのDouglas Purdy 氏が以下のように言っている。
注：REST APIを非推奨にしても、無くしてしまうわけではありません。しかし、我々は全ての開発者が新しいアプリケーションにはGraph API を使うことを積極的に勧め、既存のアプリケーションにもそれを使っていくように勧めます。更に、全ての新しいフィーチャは Graph APIでしか使えませんし、サポートレベルも新APIに対するほうがより高くなります。
さてJones氏が正しく指摘しているように、この例をRESTがwebで機能していない証拠として使うのは、彼を含むを誰にとっても間違っているだろう。RESTは明らかに機能しているからである。REST対SOAPのあらゆる議論にかかわらず、おそらくほとんど人が同意する唯一のことは、RESTはちゃんと機能している、Webで！更にFacebookがとったアプローチを検討してみると、彼らのGraph APIは非常に RESTfulである。従ってFacebookが実際にRESTで困っているのは、技術的なことではなく、名前の付け方である、とJones氏は信じている。
Facebookの人達が最初のAPIを'REST API' 呼びましたが、そのAPIに問題があると思った時に、選択肢が2つありました。
- 新しいAPIを REST API 2.0と呼ぶ
- 新しい名前を作る
Jones氏は、'Graph API'という言葉のほうが、実際RESTより遥かに説明的だ、と思った。RESTは複雑で、内部的に関連している情報ネットワークを横断するのが得意である、と述べているからである。彼はまた、技術的なアプローチをREST（とSOAP)に関連して、しばしば見られる「宗教的な」熱情から距離を置くことは、いいことだ、とも考えている。彼は以下のように結論している。
「Graphベースのレポーティング」のほうがRESTよりもずっと分かりやすいと思います。では、Facebookが実際に、RESTの採用を促進するのに役立つ言葉を見つけたのでしょうか？ 恐らくシステム統合の世界におけるシステムでは、そうでないでしょう。しかし、エンドユーザー情報の収集／レポーティングの世界においては、恐らくそうでしょう。
違う名前が本当に違いを生み出すのか、すなわちGraph APIが本当に RESTfulで、そうならそうあり続けるかを今しばらく見届ける必要がある。