Miguel de Icaza氏は年末の投稿で、今年(2011年)Monoに起こった出来事をふりかえった。本記事ではそれを時系列にまとめた。
今年Monoに起こった出来事より
- 2月 – Mono 2.10が登場、Google Native Clientのサポート、新しいプロファイラ、F#サポートの改善、ASP.NET MVC3のサポートとともに。
- 3月 – MonoMac 1.0がリリース。
- 4月 – Mono for Androidが登場。
- 5月 – Novell(Attachmateによって買収される)がMono開発チーム全員を解雇。Xamarin設立。
- 7月 – SUSEがMonoに関連する知的財産の無期限ライセンスとオープンソースMonoプロジェクトの管理をXamarinに供与することに合意。XamarinはEnterprise Monoの既存顧客のサポートを引き継ぎ、人気のあるMonoTouch for iOSやMono for Androidを含むMonoベースの製品販売を開始。
- 8月 – Xamarinによる最初のリリース、Mono 2.10.3。Mac OSX Lionのサポート、WCF改良、GC修正とともに。
- 10月 – MicrosoftがKinectimals for iOSをビルドすることでMonoに手をつける。
- 11月 – ソニーがMonoをベースにしたPlay Station Suiteを発表。Phalanger 3.0がC++/CLIコンパイラの代わりにMonoをサポートしてリリースされる。
- 12月 – CXXIがMonoにC++相互利用を実現。
ほかにも興味深い開発がある。
- 3DゲームエンジンプラットフォームであるUnityはMonoをベースとしており、ますます人気を博している。
- MonoDevelopが2.4から2.8に。
2012年にはどんなことが起こるだろうか? Miguel氏はこう語る。
2012年には今度のリリース、Mono 2.12が主役となるでしょう。これには1年分のランタイム、ビルドプロセス、APIプロファイルの改善が詰まっています。
Mono 2.12は.NET 4.x APIをデフォルトとし、.NET 4.5のサポートが含まれます。
これまでのように長い期間をかけてMonoをブランチするのは、これが最後になるでしょう。私たちは開発プロセスとリリースポリシーを変更して、開発者に公開されるまで倉庫に眠っているコードを減らしていきます。
来年もエキサイティングな年になりそうだね!